ボストンテリアの涙やけ|白い口まわりの跡と、5〜9歳から曇る角膜
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海外の獣医学的に涙やけをどう捉えるのかをまとめて参照した内容となります!
これはこういうのはあった。これはどうだろう?という僕の経験則の部分はまた随時更新いたします!
- こんな人にオススメな内容
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- ボストンテリアの白い口まわりや鼻筋が、赤茶色に染まっている
- 目が大きく出ていて、涙が多いのが心配
- 角膜が青白く曇ってきた気がする
- 目頭に赤い塊が出たことがある
- 目が前に出た顔で起きていること
- 手引きに載っている、この犬種の目の病気
- 5〜9歳から曇る角膜:角膜ジストロフィー
- 目頭の赤い塊:チェリーアイ
- 涙の出口と、まつ毛
- 白い口まわりの跡は、涙とよだれが重なっています
- 受診の目安チェックリスト
- 自宅でできること
- CLEAR WATER を使う場合の手順
- やってはいけないこと
- よくある質問
- まとめ
- 参考文献
- 免責事項
ボストンテリアの白い口まわりや鼻筋が、赤茶色に染まっている。目が大きく出ていて、涙が多いのが心配。角膜が青白く曇ってきた気がする——そう検索してこのページにたどり着いた方に向けて書いています。
ボストンテリアの涙やけについて、最初にお伝えしたいことがあります。
この犬種の涙やけは、「白い毛で目立つ」だけではありません。 目が大きく前に出た顔で、涙があふれる理由が実際にあります。そして、その目には、年齢とともに曇ってくる角膜という、涙やけとは別に見ておきたいものがあります。
海外の獣医学的な情報源を確認したうえで、順に整理します。本文で触れている資料の出典は、すべて記事末尾の参考文献に挙げています。
先に結論だけお伝えします。
- ヨーロッパの獣医眼科専門医の団体(ECVO)の手引きには、ボストンテリアの「知られている」目の病気として チェリーアイ、角膜ジストロフィー(繰り返すびらんと、5〜9歳からの内皮型)、緑内障、白内障 が載り、涙点の閉鎖と睫毛重生 も報告されています
- 英国の一次診療の記録では、短頭種の角膜潰瘍の危険は、短頭種以外の11倍以上。大きなまぶたの開きと突き出た目が理由に挙げられています
- 目が出ているぶん、涙をためておく力が弱く、「あふれる」と「乾く」が同時に起きます
- 白い口まわりと鼻筋は、涙と唾液の両方が流れる場所です。涙やけとよだれやけが重なって 見えていることがあります
- 自宅でできるのは「拭く」「乾かす」「毛を短くする」。角膜の色と、目頭の赤い塊は、拭くたびに一緒に見てください
目が前に出た顔で起きていること

ボストンテリアは、パグやフレンチブルドッグと同じ短頭種です。大きく丸い目が、離れて、前に出ています。この顔で涙に何が起きているかは、フレンチブルドッグの記事に詳しく書きました。要点は、次のとおりです。
- 目が前に出ているぶん、まぶたの縁との間に涙をためておく「涙湖」が浅く、涙は目にとどまらず顔にこぼれます
- まぶたの開きが大きく、閉じきらないことがあり、角膜が乾きます。乾いた刺激で、また涙が増えます
- 「あふれる」と「乾く」が、同時に起きています。 涙やけだけを見て「涙が多すぎる」と考えると、乾いている側を見落とします
この構造の結果が、数字に出ています。英国の一次診療の記録(VetCompass)から10万頭以上の犬を調べた研究(2017年)では、犬全体でおよそ100頭に1頭が毎年角膜潰瘍になり、短頭種は短頭種以外の11倍以上 の危険がありました。研究者らは、短頭種の 大きなまぶたの開きと突き出た目 が角膜の傷につながると説明しています。パグは交雑種の19倍以上でした。
ボストンテリアの目は、この「大きなまぶたの開きと突き出た目」そのものです。涙やけの手前で、角膜が傷つきやすい目 だと知っておいてください。
手引きに載っている、この犬種の目の病気

ECVOが犬種ごとに遺伝性・好発の目の病気をまとめた手引きの2021年版で、ボストンテリアの項に載っているもののうち、涙やけに関わるものを挙げます。
| 病気 | 手引きの記載 | 涙やけとの関係 |
|---|---|---|
| 第三眼瞼腺の脱出(チェリーアイ) | 「知られている」。遺伝の仕方は不明 | 涙の分泌と排出に影響する |
| 角膜ジストロフィー | 「知られている」。上皮型(びらんを繰り返す)と、内皮型(5〜9歳で発症) | びらんは痛みと涙。内皮型は角膜が曇り、進むと水ぶくれが破れる |
| 緑内障 | 「知られている」。遺伝の仕方は不明 | 急な充血・濁り・痛み。救急疾患 |
| 白内障 | 「知られている」。早発型(生後6か月未満、常染色体劣性、遺伝子検査あり)と遅発型(3〜10歳) | 涙やけとは直接関係しないが、目の変化として一緒に見る |
| 涙点の閉鎖 | 報告あり | 涙の出口が閉じていて、涙があふれる |
| 睫毛重生 | 報告あり | まぶたの縁から生えたまつ毛が角膜に当たり、涙を増やす |
出典:ECVO Manual: Breeds 2021 – Boston Terrier
「涙やけがひどい」の中身が、このどれなのか。それによって、拭き方を工夫すべきなのか、受診すべきなのかが変わります。順に見ていきます。
5〜9歳から曇る角膜:角膜ジストロフィー

ボストンテリアの飼い主さんに、いちばん知っておいてほしいのがここです。
手引きには、この犬種の角膜ジストロフィーとして2つの型が載っています。
上皮型 は、角膜の表面のびらん(浅い傷)を繰り返すものです。急に目を細めて涙が増え、治ったと思ったらまた起きる——この繰り返しは、拭き方の問題ではなく、角膜の表面の性質の問題です。
内皮型 は、5〜9歳で発症 します。角膜の内側にある細胞は、角膜に水がたまらないようにポンプの役割をしていますが、この細胞が働かなくなると、角膜に水がたまって 青白く曇ります。 最初は角膜の端から、やがて全体へ広がります。進むと、角膜の表面に水ぶくれができて破れ、痛みと涙の原因になります。
角膜の曇りは、汚れではありません。拭いて取れるものでもありません。涙やけを拭くたびに、角膜の色を一緒に見る 習慣をつけてください。青白い曇り、白い斑、茶色い色素——変化があれば、受診の手がかりです。角膜の色を見る話は、パグの記事にも書いています。
あわせて読みたい パグの涙やけ|涙の跡より先に、角膜の色を見てください →目頭の赤い塊:チェリーアイ

米国の大手動物病院チェーン(VCA)は、チェリーアイの好発犬種にボストンテリアを名指ししています。手引きでも「知られている」病気です。
米国獣医眼科専門医協会(ACVO)の解説では、多くの犬が 1〜2歳で最初の脱出 を経験し、腺を支える組織の生まれつきの弱さが原因と考えられています。この腺は 涙の40〜60% を作っているので、切除すると永久的なドライアイになることがあります。ACVOは、脱出した腺は決して切除せず、元の位置に戻す手術が必要だとしています。
急に目頭に赤い塊が出るので驚きますが、押し戻したり放置したりしないでください。放置すれば腺が炎症を起こし、涙の質が変わり、あとのドライアイにつながります。
チェリーアイが英国の記録で他の犬の26.79倍だったブルドッグ(イングリッシュ・ブルドッグ)については、別の記事にまとめています。
あわせて読みたい ブルドッグの涙やけと目の病気|チェリーアイ27倍・ドライアイ12倍、英国の記録が示すこと →涙の出口と、まつ毛

手引きには、ボストンテリアで 涙点の閉鎖 と 睫毛重生 が報告されています。
涙点の閉鎖 は、涙の出口(目頭の小さな穴)が生まれつき閉じている状態です。特徴は、子犬のころからずっと涙が多く、片目に偏ることが多く、拭き方を変えても変わらない ことです。動物病院では、フルオレセインという色素を目に入れて、数分以内に鼻の穴から出てくるかを見る検査で確認でき、閉じている場合は開ける処置ができます。この検査については、トイプードルの記事に詳しく書いています。
あわせて読みたい トイプードルの涙やけ|涙が多いのか、出口が閉じているのか →睫毛重生 は、まぶたの縁の分泌腺の出口からまつ毛が生えるものです。米国の獣医学の手引きは、通常のまつ毛と同じ色なので見つけにくく、角膜や結膜に病気を起こしていなければ処置しない、としています。ただ、目の出たボストンテリアでは、角膜に当たるまつ毛が傷の原因になりやすいので、涙が続くなら診察でまぶたの縁を見てもらってください。
白い口まわりの跡は、涙とよだれが重なっています

ここまでが「涙があふれる理由」です。ここからは「なぜ跡が目立つか」です。
ボストンテリアの顔は、ブリンドル・シール・黒の地に、白い鼻筋(ブレーズ)と白い口まわり が入る「タキシード」の模様です。着色に関わるとされるポルフィリンという物質は、米国の動物病院グループの解説によれば、鉄を含む分子が分解される過程でつくられ、涙のほか唾液や尿からも排出されます。毛色に関係なく含まれていて、濃い色の部分では見えず、白い部分で見えます。
ここで、この犬種ならではの事情があります。白い鼻筋と口まわりは、目からこぼれた涙が流れ落ちる場所であり、同時に、口からのよだれと飲み水で濡れる場所 でもあります。目の下から口まわりにかけての赤茶色は、涙やけとよだれやけが重なって見えていることがあります。
見分け方は、場所です。目頭から下へ向かう筋 は涙、口の両側と下あご はよだれと飲み水です。対処は同じ(拭いて乾かす)ですが、口まわりは食事と飲水のたびに濡れるので、そのタイミングでの乾拭きが要ります。よだれやけについては、別の記事にまとめています。
あわせて読みたい よだれやけの落とし方|海外の獣医学的根拠にもとづく毎日のお手入れ →受診の目安チェックリスト
当日中に受診してください。
- 急に片目を細めている、まばたきが増えた、前足で目をこする(角膜の傷)
- 白目が充血している、角膜が白く・青く濁った、瞳孔が開いたまま(緑内障の可能性)
- 目が飛び出したように見える、まぶたが閉じない
早めに受診してください。
- 角膜が青白く曇ってきた、白い斑や茶色い色素がある
- 目頭に赤い塊が出た(チェリーアイ)
- 目を細めて涙が増えることを繰り返す
- 子犬のころからずっと涙が多い、片目に偏っている(涙の出口の確認を)
- 目やにが粘り気を帯びてきた、黄色〜緑色の膿のような目やにが出る
- 目の下や口まわりの皮膚が赤い、ただれている、においがする
- 拭き方を変えても、3週間以上まったく変わらない
涙やけとは別に、口を開けて呼吸する、いびきが大きい、少し動いただけで息が荒くなる、暑い日に舌が青紫になる といった様子があれば、それも受診の理由になります。目と呼吸は、同じ顔のつくりから来ています。
自宅でできること
原因の診断がついている、あるいは受診したうえで経過を見ている——その前提での話として書きます。
確認できた自宅ケアは「拭く」「乾かす」「毛を短くする」の3つです。 着色を消すためではなく、濡れた状態が続くことで起きる皮膚トラブルを防ぐためのものと考えてください。VCAの解説でも、目の周りを清潔に乾いた状態に保ち、たまった汚れを取り、目の周りの毛を短くすることが挙げられています。
- 乾いたコットンで、涙そのものを先に取る。 濡れたもので先に拭くと、涙を薄めて広げます
- 湿らせて、毛の根元まで届く量で拭く。 目に液体が入らないよう、目頭から外側へ、こすらず押さえるように。目が前に出ているので、コットンの端が角膜に触れないよう、目から離れたところから 始めてください
- 仕上げに乾拭きして、乾いた状態にする。 拭いたあとに乾かすところまでが1セットです
ボストンテリアならではの点が2つあります。
1つ目は、口まわりです。 白い口まわりは、食事と飲水のたびに濡れます。目の下と同じように、食後と飲水後に乾いたコットンで押さえてください。
2つ目は、角膜と目頭を一緒に見ることです。 拭くたびに、角膜の色(青白い曇り、白い斑、茶色)と、目頭に赤い塊が出ていないかを見てください。この犬種では、涙やけのお手入れが、目の病気の早期発見の機会になります。
濡れたまま放置するとどうなるかは、別の記事にまとめています。
あわせて読みたい 涙やけはお手入れ不足で悪化!原因をわかりやすく解説! →CLEAR WATER を使う場合の手順
当店の CLEAR WATER をお使いの場合は、次の手順です。
- 乾いたコットンで、目の下の涙を先に押さえて取る
- コットンを指先大にちぎり、ひたひたになるまでスプレーする(顔に直接スプレーしない)
- コットンを軽く絞りながら、目から離れたところから、目頭から外側へ優しく押さえるように拭く。白い口まわりも同じように
- 清潔なコットンで水気を拭き取り、乾いた状態にする
- 涙の量に応じて回数を調整する。食後・飲水後は口まわりを乾拭きする
着色を消すための工程ではありません。 涙が付着している時間を短くするための工程です。すでに色のついた毛は元に戻りません。だからこそ、今ある色が薄くなるのを待つのではなく、これ以上濃くしないために毎日続けます。
ただし、繰り返しになりますが、角膜の傷・曇り・チェリーアイ・涙の出口は、拭いても変わりません。 お手入れと受診は、別の話として両方してください。
やってはいけないこと
角膜の曇りを、汚れや年のせいと決めないでください。 5〜9歳からの内皮型の角膜ジストロフィーは、この犬種で「知られている」病気です。曇りは拭いて取れるものではありません。
チェリーアイを、押し戻したり放置したりしないでください。 涙の40〜60%を作る腺です。切除すれば永久的なドライアイになることがあります。
急に片目を痛がる目を、拭かないでください。 目の出たこの犬種では、角膜の傷を最初の候補に置いてください。当日中の受診です。
以前に処方された目薬を使い回さないでください。 VCAの解説は、角膜の傷にステロイドを含む目薬を使うと治りが止まり、重い合併症を起こすことがあると警告しています。人間用の目薬も同じです。
過酸化水素(オキシドール)を含む製品を目の周りに使わないでください。 VCAの解説が、目に入れば重い損傷を起こすと明確に警告しています。目が前に出ているこの犬種では、液体が目に入りやすいことも忘れないでください。
目のすぐそばを、自分でハサミやバリカンで触らないでください。 目が前に出ていて、角膜との距離が近い犬種です。
「白くなる」と謳うサプリには注意が必要です。 2014年8月、米国の食品医薬品局(FDA)は涙やけ製品を販売する3社に警告書を発出しました。一部の製品にタイロシン酒石酸塩という抗菌性物質が含まれていたためです。FDAは、タイロシンは犬・猫のいかなる用途にも承認されていないと明言しています。より大きな問題は、原因を診断しないまま着色だけを消してしまうと、角膜やまぶたの異常という見逃してはいけないサインを覆い隠してしまう ことです。
よくある質問
Q. ボストンテリアは涙やけになりやすい犬種ですか?
短頭種として、涙があふれやすい顔のつくりを持っています。目が大きく前に出ていて、まぶたの開きが大きいため、涙をためておく力が弱く、角膜が乾きやすい構造です。英国の一次診療の記録では、短頭種は角膜潰瘍の危険が短頭種以外の11倍以上 でした。加えて、ECVOの手引きには、この犬種で涙点の閉鎖と睫毛重生が報告されています。白い口まわりは「目立ちやすい」だけでなく、涙があふれる理由が別にある犬種です。
Q. 角膜が青白く曇ってきました。
受診してください。手引きには、ボストンテリアの角膜ジストロフィーとして、上皮型(びらんを繰り返す)と、5〜9歳で発症する内皮型 が「知られている」病気として載っています。内皮型では、角膜の内側の細胞が働かなくなり、角膜に水がたまって青白く曇ります。進むと角膜の表面に水ぶくれができて破れ、痛みと涙の原因になります。曇りは汚れではなく、拭いて取れるものでもありません。
Q. 急に片目を細めて、涙が増えました。
当日中に受診してください。 短頭種で急に片目を痛がるときの第一候補は角膜の傷(角膜潰瘍)で、目が出ているこの犬種は傷がつきやすく、浅い傷でも悪化することがあります。手引きにはこの犬種の緑内障も載っており、白目の充血・角膜の濁り・瞳孔の開きがあれば眼科の救急疾患です。どちらも、時間とともに取り返しがつかなくなります。
Q. 目頭に赤い塊が出ました。
チェリーアイ(第三眼瞼腺の脱出)です。手引きには、ボストンテリアの「知られている」病気として載っています。ACVOの解説では、多くの犬が1〜2歳で最初の脱出を経験し、この腺は 涙の40〜60% を作っているため、切除すると永久的なドライアイになることがあります。元の位置に戻す手術が必要です。押し戻したり放置したりしないでください。
Q. 白い口まわりだけ染まるのは、なぜですか?
着色に関わるとされるポルフィリンという物質は、鉄を含む分子が分解される過程でつくられ、涙・唾液・尿に含まれます。毛色に関係なく含まれていて、ブリンドルや黒の部分では見えず、白い部分で見えます。ボストンテリアの白い口まわりと鼻筋は、涙と唾液の両方が流れる場所 なので、涙やけとよだれやけが重なって見えていることがあります。
Q. フードを変えれば涙やけは減りますか?
通常のドッグフードが涙やけを引き起こすことを示した対照試験は、確認できませんでした。ボストンテリアの場合、目の出た顔のつくり、涙点、まつ毛、角膜という、診察で確認できる原因から順に見ていくのが筋です。フードの見直しは、獣医師が原因を絞り込んだうえでの選択肢です。
まとめ
- 目が大きく前に出た顔で、涙はためられず、角膜は乾く。短頭種の角膜潰瘍の危険は 11倍以上
- ECVOの手引きに載る「知られている」病気は チェリーアイ・角膜ジストロフィー・緑内障・白内障。涙点の閉鎖と睫毛重生 も報告されている
- 5〜9歳から角膜が青白く曇る 内皮型の角膜ジストロフィー。曇りは汚れではない。拭くたびに角膜の色を見る
- 目頭の赤い塊はチェリーアイ。涙の40〜60%を作る腺。切除しない、放置しない
- 白い口まわりの跡は 涙とよだれが重なっている。食後・飲水後の乾拭きも
- 自宅でできるのは「拭く・乾かす・毛を短くする」。目から離れたところから、乾かすまでが1セット。急に片目を痛がるなら当日中
涙やけは見た目の問題として語られがちですが、ボストンテリアの場合、その目は角膜が傷つきやすく、年齢とともに曇ってくることがあります。白い毛の色より先に、角膜の色を見てください。
参考文献
- ECVO Manual: Breeds 2021 – Boston Terrier|European College of Veterinary Ophthalmologists(ヨーロッパの獣医眼科専門医団体による犬種別の遺伝性・好発眼疾患の手引き)
- O’Neill DG, Lee MM, Brodbelt DC, Church DB, Sanchez RF. Corneal ulcerative disease in dogs under primary veterinary care in England: epidemiology and clinical management. Canine Genet Epidemiol. 2017;4:5. doi:10.1186/s40575-017-0045-5(英国の一次診療の記録から角膜潰瘍の危険を犬種別に調べた研究)
- Cherry Eye – Should It Stay or Should It Go?|ACVO Public(米国獣医眼科専門医協会の飼い主向け解説。第三眼瞼腺の脱出の年齢、原因、涙の産生割合、治療)
- Cherry Eye in Dogs|VCA Animal Hospitals(米国の大手動物病院チェーン。好発犬種)
- Eyelids in Animals|Merck Veterinary Manual(米国の獣医学の手引き。睫毛重生についての解説)
- Corneal Ulcers in Dogs|VCA Animal Hospitals(角膜潰瘍の徴候・原因・経過・ステロイドについての警告)
- Acute Glaucoma in Small Animals|Merck Veterinary Manual(急性緑内障の徴候)
- Eye Discharge or Epiphora in Dogs|VCA Animal Hospitals(好発犬種と自宅ケア、過酸化水素についての警告)
- Tear Staining in Dogs|MedVet(米国の動物病院グループ。ポルフィリンについての解説)
- FDA warns makers of unapproved tear stain products|AVMA / JAVMA News, 2014
免責事項
本記事は一般的な情報の提供を目的としたものであり、診断ではありません。愛犬の症状については、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。記載内容は執筆時点で確認できた情報にもとづいており、個々の犬に当てはまるとは限りません。目の症状は進行が早いことがあります。判断に迷う場合は、記事を読み進めるより先に動物病院へご連絡ください。
記事執筆者・監修者
- 西尾 亮佑
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【ペット業界15年以上】横浜ペットコミュニティ専門学院にてトリミング・訓練を学び、大手ペットショップ・ペットメーカーに勤務。数多くのペットショップ・トリミングサロン・動物病院を視察してきました。
その中でペット業界の矛盾の多さや利益優先の姿勢に疑問を持ち、愛犬・愛猫の健康面を最優先に考える想いを貫くため2020年7月15日にDog&Cat CLEARを設立。愛猫21匹と愛犬2匹と暮らしながら『愛犬・愛猫の健康は飼い主が守る』を発信しています。