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  • 猫の涙やけの原因|感染症のサインと受診の目安を解説

    キャットタワーの上でくつろぐ白黒の子猫
    この記事について

    現時点では個人的に感じた感想や意見はまだ記載しておりません!

    海外の獣医学的に涙やけをどう捉えるのかをまとめて参照した内容となります!

    これはこういうのはあった。これはどうだろう?という僕の経験則の部分はまた随時更新いたします!

    こんな人にオススメな内容
    • 猫の目の下が茶色く変色している
    • 片目だけ目やにが出る、涙が多い
    • 子猫のころからずっと涙目
    • 鼻の低い猫(ペルシャ・エキゾチックなど)を飼っている
    1. 猫の涙やけは、見た目の問題とはかぎりません
    2. ほぼすべての猫が、ヘルペスウイルスを持っています
    3. 「子猫のころ」で決まってしまうことがあります
    4. 片目から始まる目やには、飲み薬で治る感染症かもしれません
    5. 鼻の低い猫は、涙の通り道が犬歯に押されています
    6. 受診の目安チェックリスト
    7. 自宅でできること
    8. CLEAR WATER を使う場合の手順
    9. 猫にやってはいけないこと
    10. よくある質問
    11. まとめ
    12. 参考文献
    13. 免責事項

    猫の目の下が、いつも湿っていて茶色い。犬の涙やけの記事を読んでも、なんとなく当てはまらない気がする——そう検索してこのページにたどり着いた方に向けて書いています。

    その感覚は正しいです。猫の涙やけは、犬とは意味が違います。

    犬の涙やけは、多くの場合「顔のつくり」から説明がつきます。見た目の問題として語っても、そこまで大きくは外れません。

    猫は違います。猫の涙やけは、感染症のサインであることが少なくありません。 拭き方を工夫する前に、確認したほうがいいことがあります。

    海外の獣医学的な情報源を確認したうえで、順に整理します。本文で触れている資料の出典は、すべて記事末尾の参考文献に挙げています。

    先に結論だけお伝えします。

    • 初感染した猫は、ほぼすべてがヘルペスウイルスの生涯キャリアになる と考えられています。ストレスで再発します
    • 子猫のときの重い感染が、一生の涙やけをつくることがあります。 まぶたの裏と眼球が癒着し、涙の出口をふさいでしまうためです
    • 1歳未満・片目から始まる目やに は、飲み薬で治る感染症のことがあります。無治療では数週間から数か月続きます
    • 鼻の低い猫では、涙の通り道が 犬歯の根まで約1mm のところを通り、犬歯の下をくぐるV字の形になっていました
    • 他の猫の目薬を使い回さないでください。 猫の目ではステロイドが症状を悪化させることがあります

    猫の涙やけは、見た目の問題とはかぎりません

    目のまわりを見せて横になる長毛のキジトラ猫

    犬の涙やけでは、まぶたの巻き込み、目のまわりの毛、鼻の短さといった 顔のつくり が中心になります。生まれつきの形の話なので、基本的には左右同じように出て、感染とは関係なく続きます。

    犬側の話は、こちらにまとめています。

    あわせて読みたい 犬の涙やけの原因は?海外の獣医学的な根拠と受診の目安を解説 →

    猫にも顔のつくりの問題はあります。後述する鼻の低い猫がそうです。

    ただ、猫には犬にない前提がひとつあります。猫の目の病気には、非常にありふれた感染症が背景にある ということです。

    ほぼすべての猫が、ヘルペスウイルスを持っています

    室内でくつろぐキジトラ猫

    ヨーロッパの猫の病気に関する専門家会議がまとめたガイドラインには、こう書かれています。

    初感染を経験した猫は、ほぼすべてが生涯にわたる潜伏感染のキャリアになると考えられる。

    一度かかると、ウイルスは体から消えません。神経に潜んで、ストレスがかかったときに再び活動を始めます。

    同じガイドラインによれば、再活性化のきっかけと割合は次のように報告されています。

    • ステロイド投与(実験的に):約70%
    • 授乳:40%
    • 引っ越しなど環境の変化:18%

    ウイルスを排出している猫の割合も出ています。少頭数で健康な集団では10%未満ですが、大きな集団では最大50%。保護施設では入所時4%だったものが、1週間後には50% に増えたと報告されています。

    つまり、多頭飼いや保護猫の環境では、ごくありふれた存在だということです。

    引っ越し、新入り猫、来客、工事の音——思い当たる時期のあとに目が潤みはじめたなら、それは偶然ではないかもしれません。

    春は、その引き金が集まる季節です。新生活と子猫を迎える時期の涙については、別の記事にまとめています。

    あわせて読みたい 春の涙やけ|スギ・ヒノキ花粉、黄砂、換毛、新生活——2〜5月に涙が増える4つの候補と、確かめる順番 →

    夏は、湿気で濡れた目の下の皮膚が荒れる季節でもあります。猫の夏の涙と皮膚については、こちらに書いています。

    あわせて読みたい 夏の涙やけ|エアコンの風、紫外線、湿気とダニ、水遊び——6〜8月に涙と皮膚が荒れる4つの候補と、確かめる順番 →

    秋は、台風や花火、行楽シーズンの留守番など、猫のストレスが重なる季節です。秋の再発については、こちらに書いています。

    あわせて読みたい 秋の涙やけ|換毛・秋の花粉・ダニのフンと死骸——9〜11月に涙が増える3つの候補と、確かめる順番 →

    冬は、暖房器具の音や年末年始の来客・帰省が、猫のストレスになります。冬の再発については、こちらに書いています。

    あわせて読みたい 冬の涙やけ|暖房の乾いた風・残るダニ・寒い外気——12〜2月に「目やにが粘る」なら涙が減った側を疑ってください →

    「子猫のころ」で決まってしまうことがあります

    キャットタワーの上で休む白黒の子猫

    ここが、この記事でいちばんお伝えしたい内容です。

    「うちの子は子猫のときからずっと涙が多い」——そう感じている方は多いと思います。体質だと片づけられがちですが、別の説明がつくことがあります。

    米国の獣医眼科専門医が書いた解説に、瞼球癒着(けんきゅうゆちゃく) という状態が出てきます。まぶたの裏側の粘膜と、眼球の表面の粘膜がくっついてしまう状態です。

    そして、この癒着が起こす合併症として、涙点(涙の出口)をふさぐこと が明記されています。まぶたが閉じきらなくなること、目が乾くこと、視力への影響も挙げられています。

    重要なのは、いつ起こるか です。

    同じ解説には、この状態は 重い初感染のときにもっとも多く起こり、成猫になってからの再発では起こりにくい と書かれています。

    つまり、子猫のときの一度の重い感染が、涙の通り道を一生ぶん変えてしまうことがある ということです。

    いま何を拭いても変わらない理由が、何年も前に決まっていた可能性がある。これは、飼い主さんのお手入れの問題ではありません。

    治療については、癒着ができる前に処置することが望ましいとされ、手術で剥がす方法もあるものの 再発しやすい と書かれています。楽観的な話ではありませんが、「体質だから仕方ない」と「原因が分かっている」は、まったく違います。

    片目から始まる目やには、飲み薬で治る感染症かもしれません

    こちらを見つめる猫の目のアップ

    もうひとつ、見逃されやすいものがあります。

    同じヨーロッパのガイドラインによれば、猫の結膜炎にもっとも多く関わる菌のひとつ が、慢性の結膜炎の猫を中心に 最大30%から分離される とされています。

    この感染症には、はっきりした特徴があります。

    • 1歳未満の若い猫に多い。 5歳を超えた猫では非常にまれ
    • 最初は片目から始まり、その後、両目に広がる
    • 目やには最初さらさら、のちに膿のような性状に変わる
    • 白目や第三眼瞼が赤く腫れ、まぶたを閉じ気味にする
    • 治療しなければ、数週間から数か月続く

    そして治療は、飲み薬を4週間ほど続けるのが基本 とされています。症状が消えてからも2週間続けるべきという意見もあります。

    目薬を差すだけでは終わらないということです。

    若い猫で、片目の目やにから始まって、拭いても拭いても続いている。これは「涙やけ」として扱う話ではありません。

    片目だけの涙やけで確かめる場所——目そのもの、涙の通り道、歯、鼻——は、犬と猫をまとめて別の記事に書いています。

    あわせて読みたい 片目だけの涙やけ|左右差が教えてくれる、目・涙の通り道・歯・鼻の4つの原因 →

    鼻の低い猫は、涙の通り道が犬歯に押されています

    顔を上げた猫の鼻とマズルのアップ

    ペルシャ、エキゾチックショートヘア、ヒマラヤンなど、鼻の低い猫では話が変わります。ここは犬の短頭種と似た構造の問題です。

    短頭の猫と普通の猫、あわせて46頭(短頭31頭・普通15頭)をCTで比べた研究があります。そこで示されたのが、次の違いです。

    普通の顔の猫では、涙の通り道は硬口蓋と平行に、水平に走ります。涙嚢から上の犬歯の根までは 約5mm の距離があります。

    ところが、顔が平らになるほど通り道は 短く、急な角度 になります。犬歯の根までの距離は——

    • 軽度〜中等度の短頭:約2mm
    • 重度の短頭:約1mm

    もっとも重い例では、通り道が犬歯の下をくぐる形になり、V字を描いていました。

    著者らは、この急な経路が流涙につながる可能性を指摘しています。

    ペルシャ猫10頭(20本の涙道)を造影CTで調べた別の研究でも、通り道は 曲がりくねった走行 をとり、75%以上の狭窄と50%以上の拡張 が見つかっています。犬歯の根までの距離は平均2.4mmで、この歯の根が通り道の走行を妨げていた と報告されています。

    ただし、こちらは10頭の研究で、普通の猫との比較群はありません。 数字そのものを一般化できるものではなく、「こういうことが起きている」という手がかりとして読んでください。

    いずれにせよ、鼻の低い猫の涙があふれやすいのは、その子のせいでも飼い主さんのせいでもありません。

    ペルシャについては、眼球の約40%が眼窩の外に出ているというCTの研究や、黒目の茶色い斑(角膜分離症)の話まで含めて、別の記事にまとめています。

    あわせて読みたい ペルシャの涙やけ|涙が重力に逆らう顔のつくりと、黒目の茶色いサイン →

    チンチラは猫種名ではなくペルシャの毛色なので、顔のつくりの話はペルシャと同じです。白い毛で着色が目立つぶん、鼻の高さの幅と、黒目の斑を分けて見る記事にしています。

    あわせて読みたい チンチラの涙やけ|「白いから目立つ」と「顔のつくり」は別の話です →

    毛の短いエキゾチックショートヘアも、顔のつくりはペルシャと同じです。

    あわせて読みたい エキゾチックショートヘアの涙やけ|毛が短くても、顔のつくりはペルシャです →

    鼻が「ほどほど」に短いスコティッシュフォールドは、顔のつくりだけでは説明しきれないぶん、感染症・まぶた・毛・涙の通り道を順に確認する猫種です。

    あわせて読みたい スコティッシュフォールドの涙やけ|鼻は「ほどほど」に短い。だから原因を決めつけない →

    鼻の長さが普通のアメリカンショートヘアには、顔のつくりの話は当てはまりません。目尻のタビー模様と目頭の跡を見分けたうえで、猫としての原因——まずヘルペスウイルス——を確かめます。アメショ柄の雑種猫も同じです。

    あわせて読みたい アメリカンショートヘアの涙やけ|目尻の「模様」と目頭の「跡」を見分けてください →

    ラグドールも、鼻の長さが普通の猫です。英国の記録では目の病気の割合が猫全体とほぼ同じで、涙が続くなら猫種ではなく、その子の原因——多くは子猫期のヘルペスウイルス——を探します。跡が出るのは白い逆V字と白いあごです。

    あわせて読みたい ラグドールの涙やけ|「猫種のせい」にできない理由と、白い逆V字に残る跡 →

    犬種・猫種別の記事を、涙やけの起きる理由ごとに分けた索引も用意しています。猫種は、「ためられない」の項(ペルシャ、チンチラ、エキゾチックショートヘア、スコティッシュフォールド)と、「一覧にない犬種・猫種」の項(アメリカンショートヘア、ラグドール)にあります。

    あわせて読みたい 犬種・猫種別の涙やけ一覧|「目立つ」「ためられない」「増える」「出ていけない」「減る」の5つで分けた索引 →

    受診の目安チェックリスト

    猫は痛みや不調を隠します。 見た目が普通でも、目の中で進んでいることがあります。ひとつでも当てはまれば、動物病院にご相談ください。

    • 片目だけに症状が出ている
    • 1歳未満で、目やにが続いている
    • 目やにが黄色〜緑色、膿のような性状になっている
    • くしゃみ・鼻水をともなっている
    • 第三眼瞼(目頭の膜)が出てきている
    • まぶたを閉じ気味にしている、しょぼしょぼさせる
    • 白目が赤い、目のまわりが腫れている
    • 角膜が白っぽく濁っている、もやがかかって見える
    • 目をこする、顔を家具にこすりつける
    • 多頭飼いで、他の猫にも同じ症状が出はじめた

    「涙やけ」として拭き続ける前に、この10項目を確認してください。 当てはまるものがあるなら、それは美容の話ではありません。

    自宅でできること

    窓辺で落ち着いて休むグレーと白の猫

    原因の診断がついている、あるいは受診したうえで経過を見ている——その前提での話として書きます。

    確認できた自宅ケアは「拭く」「乾かす」の2つです。 着色を消すためではなく、濡れた状態が続くことで起きる皮膚トラブルを防ぐためのものと考えてください。

    猫では、犬以上に やり方そのもの が大事になります。

    • 無理に押さえつけないこと。 顔まわりを強く保定されることは、猫にとって強いストレスです。そしてストレスはヘルペスウイルスの再活性化のきっかけになります。嫌がる日はやめる、が正解です
    • 1回を短く。 数秒で終わらせて、あとはごほうび。回数を分けるほうが続きます
    • 目に液体が入らないよう、目頭から外側へ。 こするのではなく、湿らせてふやかしてから押さえるように
    • 拭いたあとに乾かすところまでが1セット。 濡れたまま置くと、着色より先に皮膚が荒れます

    CLEAR WATER を使う場合の手順

    当店の CLEAR WATER をお使いの場合は、次の手順です。

    1. コットンを指先大にちぎる
    2. ひたひたになるまでスプレーする
    3. 猫の顔に直接スプレーしない。 コットンに含ませてから使う
    4. コットンを軽く絞りながら、目の周りを優しく押さえるように拭く
    5. 清潔なコットンで水気を拭き取り、乾いた状態にする
    6. 嫌がるようなら中断し、日を改める

    着色を消すための工程ではありません。 涙が付着している時間を短くするための工程です。すでに色のついた毛は元に戻りません。だからこそ、今ある色が薄くなるのを待つのではなく、これ以上濃くしないために続けます。

    猫にやってはいけないこと

    犬の記事にも「やってはいけないこと」を書いていますが、猫では中身が変わります。 ここは読み飛ばさないでください。

    他の猫に処方された目薬を使い回さないでください。 これがいちばん危険です。猫の目の病気ではステロイドを含む薬が症状を悪化させることがあり、獣医師の管理下で使うべき薬 とされています。角膜に傷がある状態で使えば、傷を深くします。同じ「目が赤い」でも、原因が違えば正解の薬は逆になります。

    人間用の目薬も使わないでください。 同じ理由です。

    犬用の製品を、成分を見ずに猫へ使わないでください。 猫は精油に含まれるフェノール類を分解する酵素を欠いており、犬では問題にならない成分が猫では問題になります。

    あわせて読みたい 猫がいる家で、犬の肉球クリームを選ぶときに確認すべきこと →

    過酸化水素(オキシドール)を含む製品を目の周りに使わないでください。

    「白くなる」と謳うサプリには注意が必要です。 2014年8月、米国の食品医薬品局(FDA)は涙やけ製品を販売する3社に警告書を発出しました。一部の製品にタイロシン酒石酸塩という抗菌性物質が含まれていたためです。FDAは、タイロシンは犬・猫のいかなる用途にも承認されていないと明言しています。

    そして、無理に押さえつけて毎日拭かないでください。 猫にとってのストレスは、ヘルペスウイルスを再び目覚めさせる引き金のひとつです。よかれと思ったお手入れが、原因を悪化させることがあります。

    よくある質問

    Q. 猫の涙やけは、犬と同じように考えていいですか?

    いいえ。犬では顔のつくりが主な原因になりますが、猫では感染症が背景にあることが少なくありません。とくに1歳未満、片目から始まった、くしゃみ・鼻水をともなう——このいずれかなら、拭くケアの前に受診を検討してください。

    Q. 子猫のころからずっと涙が多いのですが、体質ですか?

    体質と片づける前に、確認する価値があります。子猫の時期に重いヘルペスウイルス感染を起こすと、まぶたの裏と眼球の表面が癒着して涙の出口をふさいでしまう ことがあります。この癒着は成猫の再発では起きにくいとされ、子猫のときに決まってしまう ことがあります。

    Q. 片目だけ目やにが出ます。様子を見ていいですか?

    おすすめしません。猫の結膜炎にもっとも多く関わる菌のひとつは、片目から始まって両目に広がる 経過をとります。無治療では数週間から数か月続くとされ、治療は 飲み薬を4週間ほど 続けるのが基本です。目薬を差すだけでは終わりません。

    Q. 他の猫に処方された目薬を使ってもいいですか?

    絶対にやめてください。猫の目の病気ではステロイドを含む目薬が症状を悪化させることがあります。原因が分からないまま使うと、治るはずのものを悪くします。

    Q. 犬用の涙やけ用品を猫に使ってもいいですか?

    成分の確認が必要です。猫は精油に含まれるフェノール類を分解する酵素を欠いています。犬猫兼用と書かれていても、成分表示を確認してください。

    Q. フードを変えれば猫の涙やけは減りますか?

    通常のキャットフードが涙やけを引き起こすことを示した対照試験は、確認できませんでした。猫では感染症や顔のつくりという説明のつく原因が挙げられています。原因が分からないまま製品を試す前に、まず診てもらう順番 をおすすめします。

    まとめ

    カーペットの上で眠そうにしているキジトラ猫

    • 猫の涙やけは、犬とは意味が違います。 犬は顔のつくり、猫は感染症が背景にあることが少なくありません
    • 初感染した猫は、ほぼすべてがヘルペスウイルスの生涯キャリアになる と考えられています。ストレスで再発します
    • 子猫のときの重い感染が、涙の出口をふさぐ癒着をつくることがあります。 成猫の再発では起きにくく、子猫のときに決まってしまいます
    • 1歳未満・片目から始まる目やには、飲み薬で治る感染症のことがあります。 無治療では数週間から数か月続きます
    • 鼻の低い猫では、涙の通り道が犬歯の根まで 約1mm のところを通り、V字を描いていました(普通の猫は約5mm)
    • 他の猫の目薬を使い回さない。 猫の目ではステロイドが症状を悪化させることがあります
    • 嫌がる日は拭かない。 ストレスはウイルス再活性化の引き金です

    猫の涙やけは、拭いて消す対象ではなく、まず理由を確かめる対象 です。とくに若い猫と、片目だけの症状。この2つに当てはまるなら、今日拭くより、今週診てもらうほうが早く終わります。

    参考文献

    • Guideline for Feline Herpesvirus Infection|ABCD(European Advisory Board on Cat Diseases/ヨーロッパの猫の病気に関する専門家会議)
    • Guideline for Chlamydia felis|ABCD(同上)
    • White BL, Holmberg BJ. Observations in Ophthalmology: Runny Eyes — Feline Herpesvirus Infection. Today’s Veterinary Practice, 2016.(米国の獣医眼科専門医による解説)
    • Schlueter C, Budras KD, Ludewig E, et al. Brachycephalic feline noses: CT and anatomical study of the relationship between head conformation and the nasolacrimal drainage system. J Feline Med Surg. 2009;11(11):891-900. doi:10.1016/j.jfms.2009.09.010(短頭31頭・普通15頭の比較)
    • Fonseca RLD, Santana MIS, Lobo-Jr AR, et al. Anatomy of the nasolacrimal duct in Persian cats determined by computed tomographic dacryocystography. Vet Ophthalmol. 2022;25(Suppl 1):25-36. doi:10.1111/vop.12980(ペルシャ10頭・比較群なし)
    • Understanding Feline Herpes Virus (FHV-1) and Eosinophilic Keratoconjunctivitis in Cats|MedVet(米国の動物病院グループ)
    • FDA warns makers of unapproved tear stain products|AVMA / JAVMA News, 2014

    免責事項

    本記事は一般的な情報の提供を目的としたものであり、診断ではありません。愛猫の症状については、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。記載内容は執筆時点で確認できた情報にもとづいており、個々の猫に当てはまるとは限りません。目の症状は進行が早いことがあります。判断に迷う場合は、記事を読み進めるより先に動物病院へご連絡ください。

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    記事執筆者・監修者

    西尾 亮佑 西尾 亮佑
    西尾 亮佑

    【ペット業界15年以上】横浜ペットコミュニティ専門学院にてトリミング・訓練を学び、大手ペットショップ・ペットメーカーに勤務。数多くのペットショップ・トリミングサロン・動物病院を視察してきました。

    その中でペット業界の矛盾の多さや利益優先の姿勢に疑問を持ち、愛犬・愛猫の健康面を最優先に考える想いを貫くため2020年7月15日にDog&Cat CLEARを設立。愛猫21匹と愛犬2匹と暮らしながら『愛犬・愛猫の健康は飼い主が守る』を発信しています。

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