犬の涙やけの原因は?海外の獣医学的な根拠と受診の目安を解説
- この記事について
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海外の獣医学的に涙やけをどう捉えるのかをまとめて参照した内容となります!
これはこういうのはあった。これはどうだろう?という僕の経験則の部分はまた随時更新いたします!
- こんな人にオススメな内容
-
- 目の下の変色の原因を正しく知りたい
- フードを変えるべきか迷っている
- 病院に行く目安を知りたい
- 涙やけと似た病気を見分けたい
- 涙やけとは何ですか?
- 毛が赤茶色になるしくみ
- 犬の涙やけの原因は何ですか?
- 「涙点閉鎖」はよくある原因ではありません
- ドッグフードを変えれば涙やけは治りますか?
- エビデンスを確認できなかった説
- 涙やけになりやすい犬種は?
- 動物病院に行くべきサインは?
- 受診の目安チェックリスト
- 動物病院ではどんな検査をしますか?
- 海外の研究では何が分かっているのか
- 涙は「足りない」のではなく「多い」。ただし質が悪い
- シーズーの目で起きていること──100%と82%という数字
- 鼻涙管は「潰れている」が「詰まってはいない」
- 構造を直すと涙は止まる──手術のデータが示すこと
- 涙やけそのものを狙った試験は、現時点で1本だけ
- 文献で見つけられなかったこと
- 自宅でできるケアは?
- 予防はどこまでできますか?
- やってはいけないこと
- 「白くなるサプリ」は安全ですか?
- よくある質問
- まとめ
- 参考文献
- 獣医療機関・専門誌の解説
- 原著論文(本文の数値は各論文の記載を直接確認)
- 規制当局・業界紙
- 二次引用(Today’s Veterinary Practice 経由。一次論文の本文は未確認)
- 免責事項
犬の涙やけは、目の下の毛が赤茶色に変色した状態を指す言葉です。フードやサプリで解決しようとする情報が多く出回っていますが、海外の獣医療機関の情報では、涙やけの犬の多くは涙の量も目の状態も正常で、主な要因はまぶたの構造にあるとされています。
一方で、見た目が涙やけとよく似ていながら、放置すると視力を失う病気もあります。この記事では、確認できた獣医学的な情報にもとづいて、原因・受診の目安・自宅でできることを整理します。本文で触れている解説や研究の出典は、すべて記事末尾の参考文献に挙げています。
先に結論だけお伝えします。
- 涙やけは病名ではなく、涙があふれる「流涙症(epiphora)」という症状のあらわれ方のひとつです
- 多くのケースで、原因は涙の質や食事ではなく、まぶたや涙の通り道の構造にあります
- 目を細める・白目が充血する・角膜が白っぽく濁るが涙と同時に出ているときは、緑内障の初期症状と重なります。様子見をせず受診してください
- 自宅でできるのは「拭く・乾かす・毛を短くする」の3つです。これは色を消すためではなく、皮膚トラブルを防ぐためのケアです
涙やけとは何ですか?
涙やけは病名ではありません。 動物病院で使われる「流涙症(epiphora)」は、涙が目からあふれ出ている状態を指す症状名で、その背景にはさまざまな原因があります。日本語の「涙やけ」は、そのうち被毛が着色した見た目を指す俗称です。
毛が赤茶色になるしくみ
着色に関わっているとされるのがポルフィリンという物質です。アメリカの動物病院グループが公開している解説では、ポルフィリンは鉄を含む分子で、鉄が分解される過程でつくられ、涙のほか尿・唾液・消化管の内容物からも排出されるとされています。
ここから分かることが2つあります。ひとつは、着色は毛色を問わず起きるということ。白い毛の犬が「なりやすい」のではなく、単に目立ちやすいだけです。もうひとつは、涙やけは目だけの現象ではなく、体の中の鉄の代謝と関係しうるということです。
なお日本のウェブ記事では「ポルフィリンが日光や空気で酸化して赤茶色になる」という説明が広く見られますが、この説明を裏づける記述は、今回参照した獣医学的な情報源では確認できませんでした。同様に、着色の原因を特定の酵母や細菌に求める説明も、確認できていません。
ただし、涙で濡れた状態が続くこと自体は問題です。米国の獣医向け専門誌は、流涙が「目の下の湿性皮膚炎」につながりうると記載しています。自宅ケアが意味を持つのは、この二次的なトラブルを防ぐ点にあります。
犬の涙やけの原因は何ですか?
もっとも押さえておきたいのは、涙やけの犬の多くは涙も目も正常だという点です。 先ほどのアメリカの動物病院グループの解説は「この状態の犬のほとんどは涙が正常で、目の基礎疾患もない。主な原因は通常、まぶたの解剖学的構造に関係しており、それによって涙が涙管から流れずに顔にこぼれる」と述べています。
原因は大きく2つに分けられます。
| 涙が多くつくられる(産生過剰) | 涙がうまく流れない(排出障害) | |
|---|---|---|
| 何が起きているか | 刺激や炎症で涙の量が増える | 涙の通り道がふさがっている・そもそも開いていない |
| 主な要因 | 結膜炎、アレルギー、目のけが、まつげの異常(睫毛乱生)、角膜潰瘍、眼瞼内反・外反、緑内障 | 鼻涙管の閉塞(炎症性のデブリ・異物・腫瘤)、被毛による閉塞、涙点が生まれつき開いていない(涙点閉鎖) |
| 見分け方 | 目の充血・痛がるそぶりを伴いやすい | 涙は多いが目そのものは落ち着いて見えることがある |
| 確認の方法 | 眼科的な検査が必要 | フルオレセイン染色や鼻涙管の洗浄で分かる |
出典:北米の動物病院グループの解説、獣医師向けの標準的な手引き(詳細は末尾の参考文献)
なお、短頭種(マズルが短い犬種)については注意が必要です。造影CTで涙の排出路を三次元計測した研究では、短頭種の鼻涙管は正常な犬より41〜57%短く、逆U字に強く屈曲していました。しかし鼻涙管の途中には、犬にもともとある「副開口部」という別の出口があり、短頭種の54%ではそこが造影剤の唯一の排出経路になっていました。構造は極端に歪んでいるが、詰まってはいないというのが著者らの結論です(Sahr らの研究、2021年)。短頭種の流涙で先に疑うべきは、出口の詰まりではなく、涙点をふさぐ目頭側のまぶたの巻き込みと、涙の膜の不安定さです。詳しくは後述します。
「涙点閉鎖」はよくある原因ではありません
生まれつき涙点(涙の出口)が開いていないケースはありますが、獣医師向けの標準的な手引きの専門家向け版は、これを 「若い犬において頻度の低い原因」 と明記しています。ネット上では主要な原因のように書かれることがありますが、実際にはそれほど多くありません。
一方で注意したいのが涙嚢炎です。同じ手引きは、鼻涙管の閉塞によって涙嚢に炎症が起きると、流涙に加えて「治療に反応しない結膜炎」を伴うと記載しています。目薬を続けても結膜炎が治らない場合は、涙の通り道の問題を疑う手がかりになります。
ドッグフードを変えれば涙やけは治りますか?
「フードが涙やけの原因である」という主張を支持する獣医学的なエビデンスは、今回の調査では確認できませんでした。 期待を持たせる情報が多い領域なので、確認できたことだけを正確に書きます。
1. 主要な獣医学的情報源は、主因を構造に求めています。 前述のとおりアメリカの動物病院グループの解説は、涙やけの犬の多くは涙も目も正常で、まぶたの構造が主因だとしています。食事を主な原因とはしていません。
2. 「原因」と「軽減」は別の話です。 同じ解説には「食事は涙やけの管理において重要な役割を果たす」という記述もありますが、これは managing(管理・軽減)についての文であり、causing(原因である)とは書かれていません。また、この記述に臨床研究の引用は付いていません。日本のウェブ記事では、この2つがしばしば混同されています。
3. 見つかった対照試験は「サプリの効果」を見たものです。 犬40頭(プードルとビション)を対象に、生薬エキスを与えて涙やけスコアの変化を調べた研究が2026年に報告されています(2026年に報告された研究)。3種のエキスで涙やけスコアと着色範囲が有意に低下し、血清鉄やポルフィリン代謝に関わる指標も変動しました。
ただしこれは、特定の成分を足したら涙やけが減ったという研究であって、通常のフードが涙やけを起こすことを示した研究ではありません。 頭数が40頭、犬種は2種のみ、追試もまだない単一の研究です。「フードが原因」の根拠として引用するのは誤りです。この試験の中身は、後半の「海外の研究では何が分かっているのか」で詳しく取り上げます。
エビデンスを確認できなかった説
以下は日本のウェブ記事で頻繁に見かけますが、今回参照した獣医学的な情報源では裏づけを確認できませんでした(科学的に否定された、という意味ではありません)。
- 硬水・ミネラルウォーターが涙やけの原因になる
- 涙のpHが酸性/アルカリ性に傾くと着色する
- 穀物(グレイン)や添加物・保存料が原因である
- グレインフリーのフードに替えると涙やけが解消する
フードの見直し自体は、アレルギーが疑われる場合など意味を持つことがあります。ただしそれは獣医師が原因を絞り込んだうえでの選択肢であって、最初に試すべきことではありません。
涙やけになりやすい犬種は?
顔の構造と、目の周りの毛の量が関係します。 アメリカの動物病院グループの解説はマルチーズ、シーズー、プードル、コッカー・スパニエルを挙げ、その理由を「顔の構造と目の周りの被毛」としています。毛の色は理由に挙げられていません。
とくに影響が大きいのが短頭種(マズルが短い犬種)です。フロリダ大学獣医学部の Caryn E. Plummer 教授(米国獣医眼科専門医)による解説と、その引用元の原著論文からは、次の点が挙げられます。
内眼角眼瞼内反:下まぶたの目頭側が内側に巻き込み、涙の出口である涙点をふさいでしまう。これが流涙の直接的なしくみとして最も分かりやすい説明です。シーズー50頭を調べた研究では、涙丘から生えた毛が眼球に当たる状態と、下まぶた内側の眼瞼内反が 100% の個体に見つかっています(Sebbag らの研究)。
まばたきが閉じきらない(兎眼):同じ研究で 82%の眼 に認められました(閉じ残り5〜35%・平均15%という内訳は、米国の獣医向け専門誌が同研究から引用した値です)。別のチームがシーズー28頭を調べた研究では、1分あたりのまばたきのうち完全に閉じるものは中央値2.5回で、閉じきらないまばたきが15.0回を占めました(Vitor らの研究、2024年)。
涙の膜が壊れやすい:健康なフレンチ・ブルドッグ50頭と短頭種でない犬30頭を比較した研究では、涙の膜がもつ時間は7.39秒 対 14.74秒と約半分でした。一方でシルマー涙液試験の値は短頭種のほうが 高く(19.05 対 16.88 mm/分)、目にたまる涙の量は約2倍(0.64 対 0.31 mm)でした(Spornberger らの研究、2025年)。
鼻のシワ:シワのある犬は、ない犬に比べて角膜潰瘍のリスクが約5倍(米国の獣医向け専門誌が Packer らの研究、2015年から引用)。
該当しやすい犬種として、フレンチ・ブルドッグ、パグ、シーズー、イングリッシュ・ブルドッグ、ペキニーズが挙げられています。
なお、マルチーズやトイプードルは短頭種ではありません。毛と目頭のまわりが中心になるため、対処の方向が変わります。マルチーズの涙やけが改善するまでのお手入れ実例もあわせてご覧ください。
動物病院に行くべきサインは?
涙やけと見た目が似ていて、放置すると視力を失う病気があります。 ここだけは必ず読んでください。
米国コーネル大学獣医学部の犬の健康センターは、緑内障の徴候として「目を細める、角膜浮腫(白いもや)、涙、視力の喪失、赤く突出した眼、瞳孔散大、元気消失、食欲不振、痛み」を挙げています。そして重要なのは、「緑内障はわずかな徴候から始まる。少し赤い目と、目を細める程度かもしれない」 という記述です(米国コーネル大学の獣医学部)。
つまり、初期の緑内障は「ちょっと涙が多くて、少し目を細めている」という涙やけと区別がつきにくいのです。同センターは、確認されれば視力を守るために直ちに治療が必要であり、眼圧が40〜50mmHgを超える場合は緊急の治療を要するとしています(正常値の上限は20〜28mmHg)。
受診の目安チェックリスト
ひとつでも当てはまれば、動物病院にご相談ください。
- 目を細めている・開けにくそうにしている
- 白目が充血している
- 角膜が白っぽく濁っている、もやがかかって見える
- 前足で目をこする、触られるのを嫌がる、元気や食欲がない
- 片目だけに症状が出ている
- 急に涙の量が増えた
- 物にぶつかる、段差を怖がるなど見えにくそうな様子がある
- 黄色〜緑色の膿のような目やにが出る
- 眼球が飛び出して見える、腫れて見える
- 目薬を使っても結膜炎が治らない
眼球が飛び出している場合(眼球脱出)は、米国の獣医向け専門誌が「眼球を失いかねない緊急事態」としています。夜間救急も含めてすぐに受診してください。
動物病院ではどんな検査をしますか?
「涙が多い」という同じ見た目から、原因を切り分けるための検査があります。 主なものは次のとおりです。
| 検査 | 何を調べるか |
|---|---|
| シルマー涙液試験 | 涙がどれだけ作られているか。涙やけがあっても涙の量が少ないケース(ドライアイ)を見つける |
| フルオレセイン染色 | ① 角膜に傷や潰瘍がないか ② 色素が鼻から出てくるかを見て、涙の通り道が通じているかを確認する |
| 眼圧測定 | 緑内障かどうか。正常値の上限は20〜28mmHg |
| 鼻涙管洗浄 | 閉塞の有無を調べると同時に、詰まりを洗い流す処置も兼ねる。麻酔下で行われることがある |
出典:獣医師向けの標準的な手引き、北米の動物病院グループの解説、米国コーネル大学(詳細は末尾の参考文献)
ひとつ補足があります。色素が鼻から出てこないことは、目が正常な犬でも起こります。 眼科的に正常な犬73頭を調べた研究では、30分以内に鼻孔に色素が現れなかった犬が16%おり、短頭種に限れば12頭中9頭が陰性でした(Binder らの研究、2010年)。陰性は「閉塞の確定」ではなく、次の検査に進むための手がかりです。
短頭種で構造そのものが原因になっている場合は、内眼角形成術や鼻のヒダの切除といった外科的な選択肢が検討されることもあります。
費用は検査の範囲や地域、麻酔の要否によって大きく変わります。事前に見積もりを確認しておくと安心です。
海外の研究では何が分かっているのか
涙やけを直接調べた研究はごくわずかです。しかし、その手前にある「なぜ涙があふれるのか」については、ここ数年で計測データが揃ってきました。ここでは海外の査読付き論文の内容を、確認できた数値のまま紹介します。専門的な内容を含みますので、各項目の太字の結論だけ拾って読んでいただいても構いません。
涙は「足りない」のではなく「多い」。ただし質が悪い
まず、直感に反する結果から。
2025年に発表された研究は、健康なフレンチ・ブルドッグ50頭(90眼)と、短頭種でない犬30頭(58眼) の涙液を比較しました。結果は次のとおりです。
| 測定項目 | フレンチ・ブルドッグ | 短頭種でない犬 | 有意差 |
|---|---|---|---|
| シルマー涙液試験I(分泌量) | 19.05 ± 4.00 mm/分 | 16.88 ± 3.54 mm/分 | あり(p=0.017) |
| 涙液メニスカス高(目にたまる涙の量) | 0.64 ± 0.20 mm | 0.31 ± 0.22 mm | あり(p<0.001) |
| 非侵襲的涙液層破壊時間(涙の膜がもつ時間) | 7.39 ± 3.32 秒 | 14.74 ± 5.92 秒 | あり(p<0.001) |
| マイボーム腺の欠損率(油を出す腺の減り方) | 25.32 ± 19.11 % | 14.56 ± 9.32 % | あり(p=0.027) |
| 涙液浸透圧 | 296.6 ± 13.6 mOsm/L | 299.8 ± 16.1 mOsm/L | なし(p=0.40) |
出典:Spornberger らの研究(2025年)
フレンチ・ブルドッグのほうが涙は多く、目にたまっている涙の量は約2倍でした。 それでいて、涙の膜がもつ時間は約半分。油を出すマイボーム腺は失われている割合が高い。著者らは、臨床的には健康とされたフレンチ・ブルドッグの全頭に「蒸発亢進型ドライアイ」の所見があったとし、この犬種では個体の問題ではなく犬種全体の傾向だと結論づけています。
同じ傾向は、別の研究チームが別の機器で測っても再現されています。犬68頭(130眼)を頭蓋の形で3群に分けた研究では、次の結果でした。
| 測定項目 | 短頭種 | 中頭種 | 長頭種 |
|---|---|---|---|
| 非侵襲的涙液層破壊時間 | 8.7 ± 5.4 秒 | 16.9 ± 6.0 秒 | 15.6 ± 6.7 秒 |
| 涙液メニスカス高 | 0.40 ± 0.23 mm | 0.27 ± 0.12 mm | 0.26 ± 0.09 mm |
| マイボーム腺の欠損率 | 19.3 ± 12.6 % | 15.2 ± 8.9 % | 13.6 ± 5.9 % |
| シルマー涙液試験I(分泌量) | 18.2 ± 3.9 mm/分 | 18.3 ± 3.1 mm/分 | 16.8 ± 3.4 mm/分 |
出典:Li らの研究
注目していただきたいのは最下段です。涙の「量」には3群で有意差がありませんでした(p=0.075)。 差がついたのは、膜のもち・たまり方・油の腺のほうです。著者らは、短頭種の油層が薄くなる背景として、まばたきの回数の少なさ、眼周囲の筋肉が相対的に小さいこと、眼瞼裂(まぶたの開き)が相対的に大きいことを挙げています。
さらに2026年の研究では、シルマー涙液試験が正常範囲(中央値20 mm/分)の短頭種40頭(66眼)でも、非侵襲的涙液層破壊時間の中央値は 1.25秒 にとどまりました。著者らは「涙の分泌量が保たれている犬でも、涙液層破壊時間は低く、ばらつきが大きい」と述べています。
ここから見えてくる図式は、蛇口ではなく受け皿の問題です。 涙をつくる能力が落ちているのではなく、つくった涙が留まれない。留まれないから表面が乾いて刺激され、刺激されるから反射的にまた涙が出る。出た涙は、たまりきれずにあふれる。「涙が多いのに乾いている」という一見矛盾した状態が、短頭種では標準なのです。
シーズーの目で起きていること──100%と82%という数字
短頭種のなかでも、シーズーは複数のチームが繰り返し調べています。数字が具体的なので紹介します。
シーズー50頭を調べた研究 では、次の所見が報告されています。
- 涙丘睫毛(目頭の膨らみから生えた毛が眼球に当たる状態)と、下まぶた内側の眼瞼内反:100%
- 兎眼(まばたきが閉じきらない):82%
- 涙液層破壊時間:5.3 ± 2.4秒(短い)
- シルマー涙液試験(無麻酔):22.0 ± 5.5 mm/分(多い)
- 角膜色素沈着:27%/角膜の線維化:20%
出典:Sebbag らの研究
別のチームがシーズー28頭(56眼)を調べた研究 では、対象を「涙の分泌量が正常な犬」(シルマー15 mm/分超)に絞ってもなお、同じ構図が出ました。
- シルマー涙液試験:中央値25.0 mm/分(正常より多いくらい)
- 涙液層破壊時間:中央値4.0秒
- 涙丘睫毛と下まぶた内側の眼瞼内反:100%
- 兎眼:71.4%
- フルオレセイン染色:全頭陰性(角膜に傷なし)
- 涙液フェーニングテスト(涙を乾かしたときの結晶パターン)異常:51.8%
出典:Vitor らの研究(2024年)
この研究がとくに興味深いのは、まばたきの中身まで記録している 点です。1分あたりの回数は、閉じきらないまばたきが中央値15.0回に対し、完全に閉じるまばたきは2.5回。まばたきの大半が、目を最後まで閉じていません。
まばたきは、涙を目の表面に塗り広げると同時に、涙を目頭側の排出口へ押し送るポンプでもあります。それが6回に5回は不完全なら、涙は広がりきらず、押し送られもしない。加えて、目頭には毛が当たり、下まぶたの内側は巻き込んでいる。この犬種で涙が顔にこぼれることは、例外ではなく設計上の帰結だということになります。
鼻涙管は「潰れている」が「詰まってはいない」
日本語のウェブ記事では「短頭種は鼻涙管が曲がっていて詰まりやすい」という説明をよく見かけます。CTで実際に測った研究があります。この結果は、通説を半分だけ支持し、半分は否定します。
ドイツのチームが、短頭種51頭(パグ23頭、フレンチ・ブルドッグ18頭、イングリッシュ・ブルドッグ10頭)と正常な頭の形の犬6頭 について、造影CTで涙の排出路を三次元的に再構成しました。
| 項目 | 短頭種 | 正常頭型 |
|---|---|---|
| 鼻涙管の長さ | 40.1〜55.2 mm(41〜57%短い) | 94.0 mm |
| 涙小管の長さ | 11〜22.7 mm(2〜3倍長い) | 5.6〜7.3 mm |
| 屈曲の角度 | パグ 59.7°/フレンチ・ブルドッグ 80.4°/イングリッシュ・ブルドッグ 84.3° | 112.0° |
| 上り勾配 | 32.5〜52.0%(3〜5倍の急勾配) | 10% |
| 全体の形 | 逆U字またはV字 | L字 |
出典:Sahr らの研究(2021年)
管は短く押しつぶされ、涙小管は引き伸ばされ、通り道は逆U字に曲がって、涙は坂を上らされている。ここまでは通説どおりです。上顎の犬歯の根の下を横切る個体も、パグで31.8%、フレンチ・ブルドッグで61.1%ありました。涙嚢も、正常な犬で見られる滴のような形をとらず、未発達で輪郭が不明瞭でした。
ところが、詰まってはいませんでした。
鍵になったのは「副開口部」です。鼻涙管の途中、上顎犬歯の根のあたりに開いた別の出口で、短頭種51頭のうち 50頭(98%) に確認されました。ここで大事なのは、この出口は短頭種に特有のものではない という点です。正常な頭の形の対照犬6頭にも、同じ位置に全頭で見つかっています。犬の解剖として、もともとある構造なのです。
違ったのは、その使われ方でした。正常な犬では造影剤が本来の鼻涙管開口部からも相当量流れ出たのに対し、短頭種の54%では、この副開口部が造影剤の唯一の排出経路でした。 本来の出口はほとんど機能せず、途中のバイパスが排水のすべてを引き受けている、という状態です。
著者らの結論は明快です。短頭種の流涙は、涙の排出路の機能不全そのものではなく、眼瞼裂が大きすぎること(macroblepharon)、涙液の異常、睫毛による刺激という「犬種に結びついた解剖学的・機能的障害の複合」によって起きている。副開口部が、極端な構造の歪みにもかかわらず臨床的な閉塞を防いでいる、というのが著者らの見立てです。
つまり、短頭種で疑うべきは出口の詰まりではなく、入口と表面です。 涙点をふさぐ目頭側のまぶたの巻き込みと、留まれない涙の膜。先に述べた「内眼角眼瞼内反」が流涙の直接的なしくみとして最も分かりやすい、という説明は、このCT研究とも整合します。
この知見は、検査結果の読み方にも関わります。前章で触れたとおり、眼科的に正常な犬でも16%は色素が鼻から出ず、短頭種では12頭中9頭が陰性でした。涙が副開口部から抜けているのなら、鼻孔で確認できないほうがむしろ自然です。「鼻から色素が出なかったので詰まっているようです」と言われた場合、それは確定診断ではなく、次の検査に進むための手がかりだと受け止めてください。
なお、この研究は短頭種の話です。マルチーズやトイプードルなど短頭種でない犬種では、鼻涙管の閉塞や涙点の未開通が原因になることは実際にあります。
構造を直すと涙は止まる──手術のデータが示すこと
因果関係の向きを知るうえで、いちばん強い証拠は介入研究です。涙やけの領域では、それは食事の研究ではなく、手術の研究として存在します。
流涙を主訴に内眼角形成術(目頭側のまぶたを形成する手術)を受けた犬23頭 の追跡研究があります。内訳はシーズー15頭、ペキニーズ4頭、マルチーズ2頭、トイプードル1頭、パグ1頭。
- 原因として同定されたもの:内眼角部の睫毛 91.3%/内眼角部の眼瞼内反 82.6%
- 続発していたもの:結膜炎 69.6%/角膜潰瘍 17.4%
- 術後、流涙は23頭すべて(100%)で消失
- 角膜潰瘍と結膜炎は2週間以内に治癒、角膜の変化の多くは1か月で改善
- 追跡期間5〜24か月(平均12か月)で再発なし
- 全頭に中〜重度の結膜浮腫が出たが、抜糸までに消失
- 飼い主の満足度は94〜96%。ただし術後は「目が小さく、丸く見える」
出典:Yi らの研究(2006年)
目頭の構造を変えたら、流涙が全頭で止まった。 これは「涙やけの主因は構造にある」という主張を、相関ではなく介入の形で支持しています。同等のデザインで「食事を変えたら流涙が止まった」ことを示したデータは、今回の調査では見つかりませんでした。
より新しい大規模なデータもあります。英国の紹介施設で2016〜2021年に 内眼角形成術を勧められた短頭種271頭 を追った研究では、実際に手術を受けたのは118頭(43.5%)、うち72.0%がパグでした。手術後は将来の角膜潰瘍のリスクが有意に低下し、飼い主からは目やにの減少、顔まわりの刺激の軽減、目の周りを拭く頻度が減ったという報告が得られています(Andrews らの研究、2023年)。
ただし、これは読者に手術を勧めるものではありません。 上記はいずれも、角膜潰瘍を繰り返すなど眼の健康そのものが脅かされていた症例です。着色が気になるという理由だけで検討する話ではなく、判断は必ず獣医眼科の診察を経てください。ここで押さえていただきたいのは、「涙やけの根っこは構造にある」という説明が、実際に構造を変えた結果によって裏づけられている という一点です。
涙やけそのものを狙った試験は、現時点で1本だけ
先に触れた研究を、論文の中身に踏み込んで整理します。涙やけスコアを主要評価項目に置いた対照試験は、今回確認できた範囲でこの1本のみです。
研究の設計は次のとおりです。
- 対象:犬40頭(ビション・フリーゼ28頭、トイプードル12頭)、平均21.45か月齢、平均体重3.79kg
- 割付:年齢・体重・涙やけの重症度をそろえて4群(各10頭)にランダムに割付
- 介入:基礎食に0.5%の菊花(Chrysanthemum morifolium)、決明子(Cassia semen)、茯苓(Poria cocos)のいずれかを添加。対照群は担体のみ
- 期間:28日間(2025年9〜10月)
- 評価:訓練された3名が同一の照明条件下で独立に採点、7日ごとに測定
結果は次のとおりです。
- 涙やけスコア:対照群比で38〜49%低下(p<0.05)
- 着色の長さ:33〜57%短縮(p<0.05、左右とも)
- 血清鉄:決明子・茯苓群で32〜48%上昇/フェリチン:全群で24〜77%上昇
- δ-アミノレブリン酸(ポルフィリン合成の初期産物):全群で25〜44%低下
- IgA・IgG:25〜87%上昇/TNF-α:41〜44%低下
- 腸内細菌:Allobaculum が増加(ただし多様性そのものには群間差なし)
出典:Wang らの研究(2026年)
ここで日本語の通説と食い違う点があります。血清鉄とフェリチンは「上がった」のに、涙やけは減っています。
日本のウェブ記事では「鉄分の多いフードが涙やけの原因」という説明を頻繁に見かけます。しかし、涙やけと鉄の指標を実際に同時測定した唯一の試験は、逆方向の結果 を出しました。著者らはこれを「鉄の状態が改善した」と解釈し、ポルフィリン合成の初期産物であるδ-アミノレブリン酸が減ったこととあわせて、鉄がヘムに正しく組み込まれる流れが整った可能性を示唆しています。
ただし、この1本で「鉄分説は間違い」と結論づけるのも同じ誤りです。 著者ら自身が限界を明記しています。「腸内の酪酸濃度を測定しておらず、糞便微生物移植による検証も行っていないため、提唱した機序は相関の域を出ず、推測にとどまる」。加えて、28日間、40頭、2犬種のみ、追試なしという条件も忘れるべきではありません。
現時点で言えるのは、「涙やけと栄養の関係は、否定されているのではなく、まだほとんど調べられていない」ということです。 そして数少ないデータは、少なくとも「鉄を減らせばよい」という単純な図式は支持していません。
文献で見つけられなかったこと
最後に、探したうえで見つからなかったもの を挙げます。「科学的に否定された」という意味ではありません。「調べた記録が見当たらない」という意味です。この区別は重要なので、そのまま書きます。
- 通常のドッグフードが涙やけを引き起こすことを示した対照試験
- グレインフリー食への変更で涙やけが改善したことを示した試験
- ポルフィリンが日光や空気に触れて酸化し、赤茶色に変わることを示した実験
- 涙やけの着色を特定の酵母や細菌によるものと同定した培養研究
- 水の硬度やミネラル含有量と涙やけの関連を調べた研究
- 涙のpHと着色の関連を調べた研究
- 「涙やけが治るまでの期間」を犬種や原因別に示したデータ
一方で、同じ短頭種の目という土俵では、これだけの計測データが揃っている ことも事実です。研究者の関心が向いているのは着色ではなく、その手前の涙液と構造のほうだと言えます。着色は結果であって、原因ではないという理解と一致します。
自宅でできるケアは?
確認できた自宅ケアは「拭く」「乾かす」「毛を短くする」の3つだけです。 これは着色を消すためのものではなく、濡れた状態が続くことで起きる皮膚トラブルを防ぐためのものと考えてください。
- 目の周りを清潔かつ乾いた状態に保つ
- 目の周りの被毛を短くカットする。毛が涙の通り道をふさぐこともあります
- 温かい濡れタオルで顔を定期的に洗う。獣医師が勧めるアイワイプを使う方法もあります
拭き取りは、乾いた被毛をこするのではなく、湿らせて汚れをふやかしてから、力を入れずに押さえるように行います。目に液体が入らないよう、目頭から外側に向けて動かしてください。
予防はどこまでできますか?
正直に言うと、まぶたの構造が要因になっている場合、飼い主さんの側で予防できることは限られます。 生まれ持った顔の形は変えられないからです。
そのうえで、日常的にできることは3つあります。目の周りの毛を伸ばしすぎない、涙を拭いたあときちんと乾かす、そして変化に早く気づくことです。とくに3つ目が重要で、「いつもの涙やけ」と「今回はいつもと違う」を見分けられるのは、毎日見ている飼い主さんだけです。左右差や急な増加に気づけるよう、ふだんの状態をスマートフォンで撮っておくと、受診時の説明にも役立ちます。
なお、着色そのものの改善を期待して自己判断でサプリやフードを次々に試すことは、あまりおすすめできません。原因が分からないまま時間が過ぎるうえ、後述するように成分上の懸念がある製品も存在するためです。
やってはいけないこと
過酸化水素(オキシドール)を含む製品を目の周りに使わないでください。 北米の動物病院グループが明確に警告しています。
また、点眼薬は、以前に処方されたものであっても獣医師の指示なく使わないでください。 原因が特定できていない状態で薬を使うと、角膜に傷がある場合などに悪化させるおそれがあります。人間用の目薬も同様です。
「白くなるサプリ」は安全ですか?
涙やけを白くすると謳うサプリの一部から抗菌剤が検出され、米国FDAが繰り返し警告書を出しています。 これは日本ではあまり知られていない情報です。
2014年8月、FDAは涙やけ製品を販売する3社に警告書を発出しました。一部の製品にタイロシン酒石酸塩という抗菌性物質が含まれていたためです。FDA は「タイロシンは犬・猫のいかなる用途にも承認されていない」と明言しています。さらに1社は、輸出先の税関で留め置かれないよう、ラベルからタイロシンの表示を意図的に省いていたことを認めました(米国獣医師会の会報より)。
2017年5月にも、別の1社に対して同じくタイロシン酒石酸塩を理由とする警告書が出されています(FDA 警告書)。
承認されていないということは、有効性も安全性も規制当局の審査を経ていないということです。そしてより大きな問題は、原因を診断しないまま着色だけを消してしまうと、緑内障や角膜潰瘍といった見逃してはいけない病気のサインを覆い隠してしまうことです。
個人輸入品やインターネット通販の製品を検討する際は、成分表示を確認し、迷ったら獣医師にご相談ください。
よくある質問
Q. 犬の涙やけの治し方は?
着色そのものを消す方法ではなく、なぜ涙があふれているのかを特定することが先です。まぶたの構造が原因なら外科的な選択肢、涙の通り道の閉塞なら洗浄、結膜炎やアレルギーならその治療、というように対応が変わります。自宅では清潔と乾燥を保ちます。
Q. 涙やけは何ヶ月で治りますか?
期間を一律に示せる情報は確認できませんでした。原因によって経過が大きく異なるためです。すでに着色した毛は元に戻らないので、涙の量が落ち着いたあと、伸びた毛に生え替わるまでは色が残ります。
Q. 涙やけの原因は鉄分の摂りすぎですか?
それを示したデータは確認できませんでした。むしろ、涙やけと鉄の指標を同時に測った唯一の対照試験では、血清鉄とフェリチンが上昇した群で涙やけスコアが低下しています(Wang らの研究、2026年)。ただし40頭・28日間の単一研究であり、これをもって「鉄は多いほどよい」と言えるわけでもありません。現状は「関係がよく分かっていない」というのが正確な答えです。
Q. ヨーグルトを食べさせると良いですか?
ヨーグルトが涙やけに効果があるという獣医学的な裏づけは確認できませんでした。犬には乳糖の消化が苦手な個体もいます。食事を変える前に獣医師にご相談ください。
Q. 口の周りも茶色いのですが、同じものですか?
別のものです。涙やけは涙の排出路や目の周りの構造が背景にあるのに対し、口元の変色(よだれやけ)は唾液の量・唇の形・口元の毛の長さが中心になります。お手入れの方法も変わるので、よだれやけの落とし方|海外の獣医学的根拠にもとづく毎日のお手入れにまとめています。
Q. 涙やけは人間にもありますか?
人でも涙があふれる流涙症は起こりますが、犬のように被毛が着色することはありません。この記事の内容は犬についてのものです。
Q. 涙やけがあるのに、涙が少ないと言われました
矛盾ではありません。涙の量が減ると目の表面が刺激され、かえって反射的に涙があふれることがあります。シルマー涙液試験はこれを見分けるための検査です。なお短頭種では逆のパターン、つまり「涙の量は多いのに、膜としてもたない」状態が標準的であることも、複数の研究で確認されています。
まとめ
- 涙やけは病名ではなく、涙があふれる「流涙症」という症状のあらわれ方です
- 主要な獣医学的情報源では、多くのケースで主因はまぶたや涙の通り道の構造とされています
- 計測研究では、短頭種の涙は少ないどころか多く、目にたまる量も約2倍でした。問題は量ではなく、涙の膜が留まれないことです
- 造影CTで見ると、短頭種の鼻涙管は極端に歪んでいますが詰まってはおらず、半数以上で別の出口が排水を担っていました。疑うべきは出口ではなく入口と表面です
- 目頭側のまぶたを形成する手術を受けた犬23頭では、流涙が全頭で消失し、平均12か月の追跡で再発がありませんでした。構造を変えると涙は止まるという結果は「主因は構造」という説明を裏づけています(ただし手術は、角膜潰瘍を繰り返すなど眼の健康が脅かされている場合の選択肢です)
- フードが涙やけの原因であるというエビデンスは、確認できませんでした。サプリの効果を見た小規模な研究はありますが、これは「フードが原因」の根拠にはなりません
- 目を細める・充血・角膜の白濁が涙と同時に出ているときは、緑内障の初期像と重なります。様子見をせず受診してください
- 自宅でできるのは「拭く・乾かす・毛を短くする」。着色を消すためではなく、皮膚トラブルを防ぐためのケアです
- 「白くなる」と謳うサプリの一部には未承認の抗菌剤が含まれていた事例があり、FDAが警告書を出しています
涙やけは見た目の問題として語られがちですが、似た見え方をする重い病気があるという一点だけは、覚えて帰っていただければと思います。
参考文献
獣医療機関・専門誌の解説
- Eye Discharge or Epiphora in Dogs|VCA Animal Hospitals
- Tear Staining in Dogs|MedVet
- Nasolacrimal and Lacrimal Apparatus in Animals|Merck Veterinary Manual
- Disorders of the Nasal Cavity and Tear Ducts in Dogs|Merck Veterinary Manual
- Brachycephalic Ocular Syndrome|Today’s Veterinary Practice(Caryn E. Plummer, DVM, DACVO/フロリダ大学獣医学部, 2026年4月)
- Glaucoma|Cornell University College of Veterinary Medicine, Riney Canine Health Center
原著論文(本文の数値は各論文の記載を直接確認)
- Spornberger J, Soukup P, Meyer-Lindenberg A, Allgoewer I. Tear film characteristics in French bulldogs vs. non-brachycephalic dogs. Front Vet Sci. 2025;12:1732237. doi:10.3389/fvets.2025.1732237
- Li YH, Martins B, Lin CT. Investigation of ocular surface parameters in dogs with different cephalic conformations using veterinary ocular surface analyzer (OSA-VET). Vet Ophthalmol. 28(3):605-618. doi:10.1111/vop.13256
- Voitena JN, Marinho TOC, Montiani-Ferreira F, et al. Normative values of tear film parameters in brachycephalic dogs using OSA-Vet®: meniscometry and TBUTNI. Vet Res Commun. 2026;50:231. doi:10.1007/s11259-026-11182-8
- Sebbag L, Silva APMS, Santos ÁPB, Raposo ACS, Oriá AP. An eye on the Shih Tzu dog: Ophthalmic examination findings and ocular surface diagnostics. Vet Ophthalmol. doi:10.1111/vop.13022(PMID: 36057776)
- Vitor RC, et al. Shih-Tzu dogs show alterations in ocular surface homeostasis despite adequate aqueous tear production. Acta Vet Scand. 2024;66:3. doi:10.1186/s13028-024-00724-2
- Sahr S, Dietrich A, Oechtering G. Evaluating malformations of the lacrimal drainage system in brachycephalic dog breeds: A comparative computed tomography analysis. PLoS ONE. 2021;16(9):e0257020. doi:10.1371/journal.pone.0257020
- Binder DR, Herring IP. Evaluation of nasolacrimal fluorescein transit time in ophthalmically normal dogs and nonbrachycephalic cats. Am J Vet Res. 2010;71(5):570-574.(PMID: 20433384)
- Yi NY, Park SA, Jeong MB, et al. Medial canthoplasty for epiphora in dogs: A retrospective study of 23 cases. J Am Anim Hosp Assoc. 2006;42:435-439.
- Andrews A, et al. A Review of Clinical Outcomes, Owner Understanding and Satisfaction following Medial Canthoplasty in Brachycephalic Dogs in a UK Referral Setting (2016–2021). Animals (Basel). 2023.(PMID: 37370542)
- Wang E, Wu P, Xu J, et al. Effects of Traditional Chinese Herbal Extracts on Tear Staining, Iron Status, Immune Function, and Antioxidant Capacity in Dogs. Animals (Basel). 2026;16(11):1596. doi:10.3390/ani16111596(PMID: 42278031)
規制当局・業界紙
- FDA warns makers of unapproved tear stain products|AVMA / JAVMA News, 2014
- FDA Warning Letter: Merit Pet Products, LLC(2017年5月12日)
二次引用(Today’s Veterinary Practice 経由。一次論文の本文は未確認)
- Packer RMA, et al. Impact of facial conformation on canine health: corneal ulceration. PLoS ONE. 2015;10(5):e0123827.(鼻のシワと角膜潰瘍リスク約5倍)
- Ophthalmic disorders in a referral population of seven breeds of brachycephalic dogs: 970 cases (2008–2017). J Am Vet Med Assoc. 2021;259(11).(PMID: 34727059)
免責事項
本記事は一般的な情報の提供を目的としたものであり、診断ではありません。愛犬の症状については、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。記載内容は執筆時点で確認できた情報にもとづいており、個々の犬に当てはまるとは限りません。
記事執筆者・監修者
- 西尾 亮佑
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【ペット業界15年以上】横浜ペットコミュニティ専門学院にてトリミング・訓練を学び、大手ペットショップ・ペットメーカーに勤務。数多くのペットショップ・トリミングサロン・動物病院を視察してきました。
その中でペット業界の矛盾の多さや利益優先の姿勢に疑問を持ち、愛犬・愛猫の健康面を最優先に考える想いを貫くため2020年7月15日にDog&Cat CLEARを設立。愛猫20匹と愛犬2匹と暮らしながら『愛犬・愛猫の健康は飼い主が守る』を発信しています。