マルチーズの涙やけ改善方法|お手入れ3ステップで変わった実例
- こんな人にオススメな内容
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- マルチーズ・チワワの涙やけが気になる
- ケア用品を使っているのに濃さが変わらない
- 毛が長い子のお手入れ方法を知りたい
- どうやって涙やけの対策をしていいか悩んでいる
- 最初は涙やけ改善のご相談でした
- 子犬の時から涙やけはある
- マルチーズの涙やけは「白い毛だから目立つ」だけではありません
- 毛の色ではなく、顔のつくりと目の周りの毛
- マルチーズは「短頭種」ではありません
- マルチーズで涙があふれる理由は、大きく3つ
- お問い合わせ時の状況とお手入れ方法
- 追加したのは、この3ステップだけ
- 1. まず乾拭きして涙を絡めとる
- 2. 毛の根本までヒタヒタに馴染ませる
- 3. 馴染ませた箇所を乾拭きする
- 2ヶ月後のお写真
- さらに1ヶ月後…涙やけ改善!
- マルチーズの涙やけで押さえておきたいこと
- 今回のお手入れに使ったもの
- 参考文献
涙やけ関連の商品は、病院・クリニックから処方された目薬も含めてたくさんの種類を使ってきた。その中で1番CLEAR WATERが涙やけ改善に繋がった、と嬉しいDMをいただきました。
今回はそんなマルチーズとチワワのMIXである虎くんに効果的だった、涙やけのお手入れ方法をご紹介します。
結論から言うと、追加したのは「乾拭き」だけです。フードもおやつも変えていません。
最初は涙やけ改善のご相談でした

CLEAR WATERを2本目を使用中で、効果自体は実感していただいておりましたが、表面側は良くなってきた感じはするが、涙やけの濃さ自体はあまり変化を実感できなくて…。
使用回数など、何かアドバイスがあればお伺いしたいです、とのご相談をいただきました。
子犬の時から涙やけはある

子犬の時に涙が多い場合は、体がまだ小さく、比例して涙管も細い可能性があります。シンプルにそれが原因だった場合は、体の成長と共に涙管も太くなり、涙の流れがスムーズになって自然と改善されることもあります。
ただ虎くんの場合は、大きくなってからも涙が多いため、他に理由が考えられました。
マルチーズの涙やけは「白い毛だから目立つ」だけではありません
虎くんはミックスですが、涙やけの出方はマルチーズ側の特徴がはっきり出ていました。 ここを整理しておくと、同じ犬種の子に何が起きているのかが見えやすくなります。
毛の色ではなく、顔のつくりと目の周りの毛
アメリカの動物病院グループが公開している涙やけの解説では、なりやすい犬種の筆頭にマルチーズが挙げられています。ただ、その理由として書かれているのは 「顔の構造と、目の周りの被毛」 であって、毛の色は理由に入っていません。
白い毛は「なりやすい」のではなく「目立ちやすい」。逆に言えば、毛の色が濃い子でも、起きていることは同じ です。見えにくいだけで、目の周りが濡れている時間は変わりません。「うちは色が濃いから涙やけはない」と思っていたら、目頭がべたついていた、というのはよくある話です。
マルチーズは「短頭種」ではありません
涙やけを調べると、パグやフレンチ・ブルドッグの話がそのまま出てくることが多いのですが、マルチーズはこのグループに入りません。
短頭種はマズルが極端に短く、涙の通り道そのものが押しつぶされた構造をしています。一方でマルチーズの場合に問題になるのは、目の周りの毛と、目頭のまわり です。
ここが大事なところで、構造そのものではなく毛と目頭が中心だからこそ、日々のお手入れで変わる余地が大きい ということでもあります。虎くんの結果は、まさにそこでした。
マルチーズで涙があふれる理由は、大きく3つ
1. 目の周りの毛が、涙の出口をふさぐ
北米で900以上の動物病院を運営するグループの解説では、目の周りの毛が涙の通り道の入口を物理的にふさいでしまうことが、涙があふれる原因のひとつとして挙げられています。マルチーズのように目の周りの毛が長く伸びる犬種では、これが起こりやすくなります。
2. 目頭のまぶたと毛が、目に当たっている
涙があふれることを理由に目頭の手術を受けた犬23頭を追った研究があります。この23頭には、マルチーズも2頭含まれていました。
原因として見つかったのは、目頭の毛が眼球に当たっている状態が91.3%、目頭側のまぶたが内側に巻き込んでいる状態が82.6%。 そして手術のあと、涙があふれる症状は23頭すべてで消えています。
目頭まわりの毛と皮膚が、涙やけにおいてそれだけ大きな比重を占めている、ということです。
3. 生まれつき涙の出口が細い、または開いていない
米国マルチーズ協会は、マルチーズに見られる目のトラブルのひとつとして、涙点や涙管が生まれつき詰まっている状態を挙げています。
ただし獣医師向けの標準的な手引きでは、これは 「若い犬では頻度の低い原因」 とされています。真っ先に疑うものではありません。お手入れを尽くしても変化がまったく見られない場合に、動物病院で確認してもらう選択肢のひとつとして覚えておいてください。
つまり、マルチーズの涙やけで先に手を打てるのは、毛と目頭のまわり ということになります。涙があふれるしくみそのものについては、マルチーズの涙やけの背景にある、涙があふれる原因と受診の目安にまとめています。
お問い合わせ時の状況とお手入れ方法

目ヤニや、目のまわりの毛の生乾き臭、バリバリに固まるのは解消されたとのこと。ただし涙やけ自体は濃く、強い印象でした。
お手入れの状況はこちらです。
- 回数:1日朝晩と、日中に気になった時
- 方法:目元がヒタヒタになるまで馴染ませる
推奨している方法どおりなので、使い方としては問題なさそうです。
しっかりお手入れをされているのに、この涙やけの強さ。これは涙の量が多い証拠です。そのため、我が家でも効果的だったまずは乾拭きをして涙を取り除く方法を追加していただきました。
追加したのは、この3ステップだけ
やることはこの3つです。
- まず乾拭きして、涙を絡めとる
- 毛の根本までヒタヒタに馴染ませる
- 馴染ませた箇所を、もう一度乾拭きする
1. まず乾拭きして涙を絡めとる
理由は、水をこぼした時に濡れたタオルで拭いても、涙を引き延ばすことになるからです。
先に乾いたコットンやタオルで涙そのものを吸い取ってしまう。ここから始めるだけで、後の工程の効きが変わります。
2. 毛の根本までヒタヒタに馴染ませる
虎くんはマルチーズとチワワのMIXなので、マルチーズの特徴として毛が長い子です。
使用量が少ないと毛の根本まで成分が届かず、涙を取り除くことが難しくなります。 そのため、根本までヒタヒタに馴染ませていただくことが大事になります。
毛の長い子ほど、量をケチらないほうが結果的に早い、というのが実感です。
3. 馴染ませた箇所を乾拭きする
最後に、馴染ませたことで分解・浮いてきた汚れを乾拭きして絡めとります。
乾拭きがないと、涙が希釈されたものが残ることになり、うっすら焼ける原因が残ります。 ここまでやって1セットです。
2ヶ月後のお写真

2ヶ月後にお写真をいただきました。
変えたのはお手入れの手順だけで、フードやおやつは変えていません。 お手入れ回数は1日朝晩は絶対、最低2回・最高4回とのことでした。
さらに1ヶ月後…涙やけ改善!

もうここまできたら完璧ですね。今回の方法は虎くんに効果的でした。
それでもいつも思うこと、お伝えすることは、全ては飼い主さまの努力の結果だということです。どれだけ良い成分で商品を作ることができても、ケア用品は涙を止めるわけではないので、飼い主さまのお手入れをする時間が必要なのです。
マルチーズの涙やけで押さえておきたいこと
虎くんの件を通して、毛の長い子に共通して言えることを3つ挙げておきます。
- 濡らす前に、乾拭きで涙そのものを取り除く。 濡れたもので先に拭くと、涙を薄めて広げてしまいます
- 毛が長い子ほど、根本まで届く量を使う。 表面だけ湿らせても、涙が残っているのは根本です
- 仕上げの乾拭きまでが1セット。 濡れたままにすると、うっすら焼ける原因が残ります
回数を増やすことよりも、1回の質を上げるほうが変化が出やすいというのが、虎くんのケースでも確かめられた形です。
今回のお手入れに使ったもの
参考文献
- Tear Staining in Dogs|MedVet(アメリカの動物病院グループ)
- Eye Discharge or Epiphora in Dogs|VCA Animal Hospitals(北米の動物病院グループ)
- Eye Diseases|American Maltese Association(米国マルチーズ協会)
- Nasolacrimal and Lacrimal Apparatus in Animals|Merck獣医マニュアル(獣医師向けの手引き)
- Yi NY, et al. Medial Canthoplasty for Epiphora in Dogs: A Retrospective Study of 23 Cases. J Am Anim Hosp Assoc, 2006
少しでも涙やけ改善のサポートができたのであれば、Dog&Cat CLEARとして嬉しいことです。涙やけの改善が見られない場合は、いつでもご相談ください。
記事執筆者・監修者
- 西尾 亮佑
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【ペット業界15年以上】横浜ペットコミュニティ専門学院にてトリミング・訓練を学び、大手ペットショップ・ペットメーカーに勤務。数多くのペットショップ・トリミングサロン・動物病院を視察してきました。
その中でペット業界の矛盾の多さや利益優先の姿勢に疑問を持ち、愛犬・愛猫の健康面を最優先に考える想いを貫くため2020年7月15日にDog&Cat CLEARを設立。愛猫20匹と愛犬2匹と暮らしながら『愛犬・愛猫の健康は飼い主が守る』を発信しています。