パピヨンの涙やけ|白いブレーズに跡が残る理由と、手引きに載る3つの目の構造
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海外の獣医学的に涙やけをどう捉えるのかをまとめて参照した内容となります!
これはこういうのはあった。これはどうだろう?という僕の経験則の部分はまた随時更新いたします!
- こんな人にオススメな内容
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- パピヨンの白いブレーズや鼻筋が、赤茶色に染まっている
- 子犬のころからずっと片目の涙が多い
- 目頭の毛がいつも濡れていて、目を細めることがある
- 「パピヨンは涙やけしやすい」と聞いたけれど、理由を知りたい
- 手引きに載っている、涙があふれる3つの構造
- 目頭の下まぶたが、内側に巻き込んでいることがあります
- 下の涙点が、閉じているか小さいことがあります
- 生えてはいけない場所からのまつ毛
- 白いブレーズは、涙が流れる場所そのものです
- 顔の毛は短く、目は出ていません
- 急に片目が赤いときは、緑内障を候補に
- 受診の目安チェックリスト
- 自宅でできること
- CLEAR WATER を使う場合の手順
- やってはいけないこと
- よくある質問
- まとめ
- 参考文献
- 免責事項
パピヨンの白いブレーズや鼻筋が、赤茶色に染まっている。子犬のころからずっと片目の涙が多い。「パピヨンは涙やけしやすい」と聞いたけれど、理由を知りたい——そう検索してこのページにたどり着いた方に向けて書いています。
パピヨンの涙やけについて、最初にお伝えしたいことがあります。
パピヨンは、涙があふれる構造が「犬種として知られている」犬種です。 白いブレーズで目立つ、だけではありません。手引きに載っている3つの構造は、どれも診察で確認できて、対処の方向が決まるものです。
海外の獣医学的な情報源を確認したうえで、順に整理します。本文で触れている資料の出典は、すべて記事末尾の参考文献に挙げています。
先に結論だけお伝えします。
- ヨーロッパの獣医眼科専門医の団体(ECVO)の手引きには、パピヨンの「知られている」目の病気として、下まぶたの巻き込み(目頭側・目尻側)、下の涙点の閉鎖、睫毛重生 が載っています。涙が「出ていけない」理由と「増える」理由が、両方そろっています
- 米国の標準は、パピヨンの顔について 「はっきりした白いブレーズとノーズバンドが望ましい」 としています。涙が流れる場所そのものが、白い 犬種です
- 目は「出ていない」と標準に定められ、顔の毛は短く、下毛はありません。短頭種のような「あふれる・乾く」の構造はなく、毛が涙を吸い上げる問題も小さい。だから、涙が続くなら、まぶた・涙点・まつ毛を疑います
- 日本では、緑内障の好発犬種としてパピヨンが挙げられています。急に片目が赤い・濁る・痛がるは、当日中です
- 自宅でできるのは「拭く」「乾かす」。顔の毛が短いぶん、乾かすのは難しくありません
手引きに載っている、涙があふれる3つの構造

ECVOが犬種ごとに遺伝性・好発の目の病気をまとめた手引きで、パピヨン(コンチネンタル・トイ・スパニエル)の項に「知られている」病気として載っているもののうち、涙やけに直接関わるものを挙げます。
| 病気 | 手引きの記載 | 涙やけとの関係 |
|---|---|---|
| 眼瞼内反(まぶたの巻き込み) | 下まぶたの目頭側および/または目尻側 | 涙の出口をふさぎ、毛が角膜に当たる |
| 涙点の閉鎖(小涙点) | 下まぶた | 涙の出口が閉じている・小さく、涙が抜けない |
| 睫毛重生 | 本来ない場所からまつ毛が生える | 角膜を刺激し、涙を増やす |
出典:ECVO Manual: Breeds – Continental Miniature Spaniel (Papillon / Phalène)
このほかに、角膜ジストロフィー(2〜5歳の微結晶型と、10歳以上の内皮型)、白内障(1.5〜3歳と2〜8歳の2つの型)、硝子体変性、進行性網膜萎縮(PRA。3歳以上で最初の徴候、7〜8歳で失明。CNGB1遺伝子の検査あり)が載っています。涙やけとは直接関係しませんが、パピヨンの目を見るときに一緒に知っておいてほしいものです。
「涙やけがひどい」の中身が、上の3つのどれなのか。それによって、拭き方を工夫すべきなのか、受診すべきなのかが変わります。順に見ていきます。
目頭の下まぶたが、内側に巻き込んでいることがあります

手引きがパピヨンの眼瞼内反について「下まぶたの目頭側および/または目尻側」と場所まで書いているのは、ここが涙やけの中心だからです。
下まぶたの目頭側には、涙の出口(涙点)があります。ここが内側に巻き込むと、2つのことが同時に起きます。
- 涙の出口が、まぶたにふさがれる。 涙は鼻に抜けられず、目からこぼれます
- 目頭の毛が角膜に当たる。 刺激で涙が増えます
「出ていけない」と「増える」が同時に起きる構造です。同じ構造は、シーズー50頭を調べた研究で全頭に見つかっています。犬種は違いますが、しくみは同じなので、詳しくはシーズーの記事をご覧ください。
あわせて読みたい シーズーの涙やけ対策|短頭種だから起きる目のしくみ →パピヨンの場合、目尻側が巻き込むこともあると書かれています。目尻側なら、涙の出口には関わりませんが、毛が角膜に当たって涙が増えます。
この巻き込みは、外から見ても分かりにくいことがあります。目頭の毛がいつも濡れていて、こぼれる涙が目頭側に偏っているなら、診察でまぶたの縁を見てもらってください。
下の涙点が、閉じているか小さいことがあります

手引きには、パピヨンで 下まぶたの涙点の閉鎖(小涙点) が「知られている」と載っています。生まれつき、涙の出口が無いか、小さい状態です。
上のまぶたの巻き込みとは別の理由で、同じ「出ていけない」が起きるパターンです。特徴は、子犬のころからずっと涙が多く、片目に偏ることが多く、拭き方を変えても変わらない ことです。
動物病院では、フルオレセインという色素を目に入れて、数分以内に鼻の穴から出てくるかを見る検査で、涙の通り道が働いているかを確認できます。出口が閉じている場合は、開ける処置ができます。この話は、トイプードルの記事に詳しく書いています。
あわせて読みたい トイプードルの涙やけ|涙が多いのか、出口が閉じているのか →「パピヨンだから」と一生拭き続ける前に、一度、出口を診てもらってください。 出口の問題なら、開ければ変わります。
生えてはいけない場所からのまつ毛
睫毛重生 は、まぶたの縁の分泌腺の出口からまつ毛が生えるものです。米国の獣医学の手引きは、通常のまつ毛と同じ色なので見つけにくく、角膜や結膜に病気を起こしていなければ処置しない、としています。
ただ、角膜に当たっていれば、刺激で涙が増え、放置すれば角膜に傷がつくことがあります。目を細める、片目だけ涙が多い、といったときは、ここも診てもらってください。手で抜いても生え直すので、自己判断で抜かないでください。
白いブレーズは、涙が流れる場所そのものです

ここまでが「涙があふれる理由」です。ここからは「なぜ跡が目立つか」です。
米国の標準(AKC)は、パピヨンの毛色を「常にパーティカラー、または白に何色かの斑」とし、頭の模様について次のように定めています。
- 白以外の色は 両耳を覆い、途切れずに両目の上まで 広がる
- はっきりした白いブレーズとノーズバンドが望ましい
- 顔の模様の左右対称が望ましい
つまり、両目の周りには色があり、目の間から鼻筋にかけてが白い のが、望ましい姿とされています。この白い部分——ブレーズとノーズバンド——は、目頭からこぼれた涙が流れ落ちる場所そのもの です。
着色に関わるとされるのは、ポルフィリンという物質です。米国の動物病院グループの解説によれば、鉄を含む分子が分解される過程でつくられ、涙のほか唾液や尿からも排出されます。毛色に関係なく、涙に含まれています。 赤や黒の斑の部分では見えず、白いブレーズでは見えます。標準が望ましいとする模様が、涙の跡がいちばん見える場所に白を置いている、ということです。
白いブレーズにはひとつ良い面もあります。涙の変化に、いちばん早く気づけることです。片目だけ濃くなった、範囲が広がった、目やにが粘るようになった——その変化は、上の3つの構造に気づく手がかりになります。
顔の毛は短く、目は出ていません

パピヨンは長毛の犬種ですが、標準は 「頭・口吻・前脚の前面の毛は短く密着している」 とし、「下毛はない」 と定めています。長い飾り毛は耳と胸と脚と尾で、目の周りにはありません。
これは、涙やけにとって良い面です。マルチーズやトイプードルのように、伸び続ける毛が涙を吸い上げて涙点をふさぐ問題が小さく、拭いたあとに乾かすのも難しくありません。
目についても、標準は 「丸く、出ておらず、中くらいの大きさ」 としています。短頭種のように目が前に出て涙をためられない、角膜が乾く、という構造ではありません。
だからこそ、パピヨンで涙が続いているなら、毛や顔の形のせいにできません。 まぶた・涙点・まつ毛という、手引きに載っている構造を、順に確かめてください。
涙やけの起きやすい犬種が、どんな構造でそうなるのか、動物病院でどう調べるのかは、犬の涙やけ全体の記事にまとめています。
あわせて読みたい 犬の涙やけの原因は?海外の獣医学的な根拠と受診の目安を解説 →急に片目が赤いときは、緑内障を候補に
日本獣医師会の学術誌に掲載された報告(2018年)は、緑内障の好発犬種として、柴犬、シベリアンハスキー、ビーグル、シーズーとともに パピヨン を挙げています。
緑内障は、眼球の中の圧力が上がって視神経が傷む病気で、米国の獣医学の手引きは急性の緑内障を 眼科の救急疾患 とし、徴候として まぶたの痙攣、白目の充血、角膜全体の濁り、瞳孔の開き、視力の喪失 を挙げています。急性の緑内障の最初の見た目は、「急に片目の涙が増えて、目が赤くて、痛がっている」です。これを涙やけの悪化だと思って拭いている時間はありません。
受診の目安チェックリスト
ひとつでも当てはまれば、動物病院にご相談ください。
- 子犬のころからずっと涙が多い、片目に偏っている(涙点の確認を)
- 目頭の毛がいつも濡れている、涙が目頭側に偏ってこぼれる(まぶたの縁の確認を)
- 目を細める、まばたきが増えた、前足で目をこする(まつ毛・角膜の確認を)
- 急に片目が赤くなった、角膜が白く濁った、瞳孔が開いたまま(当日中)
- 片目だけ涙やけが濃い、急に片目だけ増えた
- 目やにが粘り気を帯びてきた、黄色〜緑色の膿のような目やにが出る
- 目頭の皮膚が赤い・ただれている・においがする
- 角膜に白い点や斑がある(2〜5歳)、青白く曇ってきた(10歳以上)
- 暗いところで動きたがらない、物にぶつかる(3歳以上。網膜の確認を)
- 拭き方を変えても、3週間以上まったく変わらない
自宅でできること

確認できた自宅ケアは「拭く」「乾かす」「毛を短くする」の3つです。 着色を消すためではなく、濡れた状態が続くことで起きる皮膚トラブルを防ぐためのものと考えてください。米国の大手動物病院チェーン(VCA)の解説でも、目の周りを清潔に乾いた状態に保ち、たまった汚れを取り、目の周りの毛を短くすることが挙げられています。
パピヨンで大事なのは、順番 です。
- 乾拭きで、涙そのものを先に取る。 濡れたもので先に拭くと、涙を薄めて広げます
- 湿らせて、毛の根元まで届く量で拭く。 表面だけ湿らせても、涙が残っているのは根元です
- 仕上げに乾拭きして、乾いた状態にする。 濡れたまま置くと、着色より先に皮膚が荒れます
顔の毛が短いパピヨンは、この3番目が難しくありません。白いブレーズとノーズバンドを、目頭から鼻先へ向かって、乾いたコットンで押さえる だけで乾きます。
拭き取りは、乾いた被毛をこするのではなく、湿らせて汚れをふやかしてから、力を入れずに押さえるように行います。目に液体が入らないよう、目頭から外側に向けて動かしてください。目頭の毛が伸びて目に入るようなら、トリマーか動物病院で短く整えてもらってください。目のすぐそばを自分でハサミで切るのは避けてください。
濡れたまま放置するとどうなるかは、別の記事にまとめています。
あわせて読みたい 涙やけはお手入れ不足で悪化!原因をわかりやすく解説! →CLEAR WATER を使う場合の手順
当店の CLEAR WATER をお使いの場合は、次の手順です。
- 乾いたコットンで、目の下の涙を先に押さえて取る
- コットンを指先大にちぎり、ひたひたになるまでスプレーする(顔に直接スプレーしない)
- コットンを軽く絞りながら、目頭から外側へ、そしてブレーズとノーズバンドを鼻先へ向かって、毛の根元まで届くように優しく押さえて拭く
- 清潔なコットンで水気を拭き取り、乾いた状態にする
- 涙の量に応じて回数を調整する
着色を消すための工程ではありません。 涙が付着している時間を短くするための工程です。すでに色のついた毛は元に戻りません。だからこそ、今ある色が薄くなるのを待つのではなく、これ以上濃くしないために毎日続けます。
ただし、繰り返しになりますが、まぶたの巻き込み・涙点の閉鎖・まつ毛は、拭いても変わりません。 お手入れと受診は、別の話として両方してください。
やってはいけないこと
「パピヨンだから」で、一生拭き続けないでください。 手引きに載っている3つの構造は、診察で確認でき、涙点なら開ける処置ができます。
内側を向いたまつ毛を、自分で抜かないでください。 抜いても生え直しますし、まぶたを傷つけます。処置が必要かどうかは診察で判断されます。
急に赤くなった片目を、涙やけとして拭かないでください。 パピヨンは緑内障の好発犬種に挙げられています。当日中の受診です。
以前に処方された目薬を使い回さないでください。 角膜に傷がある状態でステロイドを含む目薬を使うと、治りが止まり、重い合併症を起こすことがあります。人間用の目薬も同じです。
過酸化水素(オキシドール)を含む製品を目の周りに使わないでください。 VCAの解説が、目に入れば重い損傷を起こすと明確に警告しています。白いブレーズを白く戻したくなっても、目と引き換えにしていいものではありません。
目のすぐそばを、自分でハサミやバリカンで触らないでください。 目頭の毛は、動物病院かトリマーにお願いしてください。
「白くなる」と謳うサプリには注意が必要です。 2014年8月、米国の食品医薬品局(FDA)は涙やけ製品を販売する3社に警告書を発出しました。一部の製品にタイロシン酒石酸塩という抗菌性物質が含まれていたためです。FDAは、タイロシンは犬・猫のいかなる用途にも承認されていないと明言しています。より大きな問題は、原因を診断しないまま着色だけを消してしまうと、まぶたや涙点の異常という見逃してはいけないサインを覆い隠してしまう ことです。
よくある質問
Q. パピヨンは涙やけになりやすい犬種ですか?
涙があふれる構造が、犬種として知られている犬種です。ECVOの手引きには、パピヨンの「知られている」目の病気として、下まぶたの巻き込み(目頭側と目尻側)、下の涙点の閉鎖、生えてはいけない場所からのまつ毛(睫毛重生) が載っています。この3つはどれも、涙が「出ていけない」か「増える」かに直接関わります。白いブレーズで目立つことに加えて、理由が実際にある犬種です。
Q. 子犬のころからずっと片目だけ涙が多いです。
下の涙点の閉鎖を確かめる段階です。手引きには、パピヨンで下まぶたの涙点が閉じている・小さい状態が「知られている」と載っています。生まれつきのもので、子犬のころからずっと、片目に偏って、拭き方を変えても変わらない、が特徴です。色素を目に入れて鼻に抜けるかを見る検査で確認でき、閉じている場合は開ける処置ができます。
Q. 目頭の毛がいつも濡れています。
目頭側の下まぶたの巻き込みを確かめてください。手引きには、パピヨンの眼瞼内反として「下まぶたの目頭側および/または目尻側」と場所まで載っています。目頭側が巻き込むと、涙の出口がまぶたにふさがれて涙があふれ、同時に目頭の毛が角膜に当たって涙が増えます。「出ていけない」と「増える」が同時に起きる構造 です。外から見ても分かりにくいので、診察でまぶたの縁を見てもらってください。
Q. 白いブレーズだけ染まるのは、なぜですか?
AKCの標準は、パピヨンの顔について「はっきりした白いブレーズとノーズバンドが望ましい」としています。この白い部分は、目頭からこぼれた涙が流れ落ちる場所そのもの です。着色に関わるとされるポルフィリンという物質は毛色を問わず涙に含まれ、赤や黒の部分では見えず、白い部分で見えます。標準が望ましいとする模様が、涙の跡がいちばん見える場所に白を置いている、ということです。
Q. 目を細めることがあります。
まつ毛が角膜に当たっている可能性があります。手引きには、パピヨンの睫毛重生が「知られている」と載っています。まぶたの縁の分泌腺の出口から生えるまつ毛で、通常のまつ毛と同じ色なので見つけにくく、角膜に当たれば刺激で涙が増え、放置すれば傷になります。目を細める、片目だけ涙が多い、といったときは、まぶたの縁を診てもらってください。自分で抜かないでください。
Q. フードを変えれば涙やけは減りますか?
通常のドッグフードが涙やけを引き起こすことを示した対照試験は、確認できませんでした。パピヨンの場合、まぶた・涙点・まつ毛という、手引きに載っている診察で確認できる原因から順に見ていくのが筋です。フードの見直しは、獣医師が原因を絞り込んだうえでの選択肢です。
まとめ
- ECVOの手引きに載る「知られている」構造は 下まぶたの巻き込み(目頭側・目尻側)・下の涙点の閉鎖・睫毛重生。涙が「出ていけない」理由と「増える」理由が両方ある
- 子犬のころからずっと片目 なら涙点、目頭の毛が濡れている ならまぶた、目を細める ならまつ毛。診察で分けられる
- 標準が望ましいとする 白いブレーズとノーズバンド は、涙が流れる場所そのもの。目立つのは白いから、理由があるのは構造だから
- 顔の毛は短く下毛はなく、目は出ていない。毛や顔の形のせいにできない 犬種。だから構造を確かめる
- 急に片目が赤い・濁る・痛がるは 緑内障 を候補に。当日中
- 自宅でできるのは 乾拭き→湿らせて根元まで→乾拭き。顔の毛が短いので、乾かすのは難しくない
涙やけは見た目の問題として語られがちですが、パピヨンの場合、白いブレーズの下で「涙が出ていけない理由」が起きています。着色を消そうとする前に、その理由を確かめてください。
参考文献
- ECVO Manual: Breeds – Continental Miniature Spaniel (Papillon / Phalène)|European College of Veterinary Ophthalmologists(ヨーロッパの獣医眼科専門医団体による犬種別の遺伝性・好発眼疾患の手引き)
- Official Standard of the Papillon(Approved June 10, 1991)|American Kennel Club(米国の犬種標準。頭・目・被毛・毛色と顔の模様の定義)
- Sebbag L, et al. Ocular findings in Shih Tzu dogs: a study of 50 dogs.(シーズー50頭の目を調べた研究。目頭側の下まぶたの内反のしくみ)
- Eyelids in Animals|Merck Veterinary Manual(米国の獣医学の手引き。睫毛重生、眼瞼内反についての解説)
- 印牧信行, 太田充治, 辻田裕規, ほか. 柴犬における緑内障感受性遺伝子 SRBD1 の遺伝子型調査. 日本獣医師会雑誌. 2018;71:645-648(緑内障の好発犬種としてパピヨンを挙げている記述)
- Acute Glaucoma in Small Animals|Merck Veterinary Manual(急性緑内障の徴候)
- Eye Discharge or Epiphora in Dogs|VCA Animal Hospitals(米国の大手動物病院チェーン。好発犬種と自宅ケア、過酸化水素についての警告)
- Tear Staining in Dogs|MedVet(米国の動物病院グループ。ポルフィリンについての解説)
- FDA warns makers of unapproved tear stain products|AVMA / JAVMA News, 2014
免責事項
本記事は一般的な情報の提供を目的としたものであり、診断ではありません。愛犬の症状については、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。記載内容は執筆時点で確認できた情報にもとづいており、個々の犬に当てはまるとは限りません。目の症状は進行が早いことがあります。判断に迷う場合は、記事を読み進めるより先に動物病院へご連絡ください。
記事執筆者・監修者
- 西尾 亮佑
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【ペット業界15年以上】横浜ペットコミュニティ専門学院にてトリミング・訓練を学び、大手ペットショップ・ペットメーカーに勤務。数多くのペットショップ・トリミングサロン・動物病院を視察してきました。
その中でペット業界の矛盾の多さや利益優先の姿勢に疑問を持ち、愛犬・愛猫の健康面を最優先に考える想いを貫くため2020年7月15日にDog&Cat CLEARを設立。愛猫21匹と愛犬2匹と暮らしながら『愛犬・愛猫の健康は飼い主が守る』を発信しています。